TBS「ひるおび」で佐藤屋の菓子をご紹介いただきました~

3/17放送のTBS「ひるおび」の中で、佐藤屋が手がけます三省堂書店神保町いちのいち様の菓子「万華鏡」や、佐藤屋八代目の菓子づくりについてご紹介をいただきました。

【和菓子をちょっと自由に】をモットーにした菓子作りに興味をお持ちいただけたのこと。
本当にありがたいことでした。万華鏡の菓子は、三省堂書店神保町いちのいち様での限定販売ですが、番組内では「りぶれ」「頂」「空ノムコウ」などもご紹介を頂きました。

また、それに先立ちましてYahoo!ニュースの中でも万華鏡の製造風景、切りたての空ノムコウをご紹介いただきました。
まるで宝石! 山形の老舗和菓子店が作る菓子に8.4万人衝撃 「幻想的で神秘的」

こちらも大変な反響をいただきまして、特に空ノムコウのお取り寄せに関しましては、2か月ほどお待ちを頂く状況となっております。
きっかけは万華鏡の製造場面を投稿しましたTwitter。
日々の菓子作りにしっかりと取り組みながら、御覧をいただきご理解をいただく「伝える」ことにも取り組んでおりますが、何よりも日頃からご覧をいただき、応援してくださいます皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

山形で頑張りながら、地元のお客様のご愛顧をいただき育てていただいた佐藤屋。
その菓子、菓子作りの面白さをご存知いただきたくて始めたSNS。
今の時代に即して、こうあるべきとかたまる事なく【若い老舗】を目指して。
201年目の佐藤屋、頑張ってまいります。

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山形ビエンナーレ2020 佐藤屋八代目出展してます。

山形ビエンナーレ2020佐藤屋八代目による器とコラボした和菓子。

現在開催中の山形ビエンナーレ2020。
オンラインで開催されております、二年に一度の芸術祭に、
佐藤屋八代目が作る菓子が、アート作品の一部として
出展されております。

【10年の器・10年の菓子】なる企画。
器の作家10人のそれぞれの器に合せて、
それぞれのテーマや銘、作家のイメージなどから
着想した菓子を考えての展示となっております。

ちょっと聞いたことあるなって方はなかなかな八代目通?!
かれこれ10年間、その時々の地元の美大、東北芸術工科大学の
学生さんの器に、オリジナルな菓子を作ってきた企画の
集大成の一つという感じの企画なのです。
そもそもが器の作家は全員、この企画を経てプロの作家と
なったメンバーのみ。

山形ビエンナーレ2020に出展した佐藤屋八代目の木目羊羹。

それぞれの学生時代からのイメージや、今の作風などから
菓子を考え、銘をしましたので、企画のページから、それぞれの
作家名を選んでいただきまして、器に菓子を盛った様
をご覧いただき、
楽しんでいただきましたら、ビエンナーレのオンラインSHOPへ!
私の作品の説明文には、それぞれの菓子の銘や、込めた意味
書いてありますので、そこも含めて楽しんでいただけたら最高です!

なお、オンラインSHOPに飛ぶというところからも
おわかりかと思いますが、菓子をお求めいただくことが
可能になっておりますのも今回の特徴です~

山形ビエンナーレ2020に出展している佐藤屋八代目のねりきり

本来であれば、山形においでをいただきまして、
展示を前に皆様とお話ができたら最高なのですが、
そうもいかないこの世の中。
ならばオンラインで開催し、これからの企画の
形を模索していこう~としているビエンナーレの
気概が頼もしく、楽しくやっております。
とは言え、やはりなかなか不慣れなオンライン。
まだまだ菓子への反応も多くはなく、もっともっと
ご覧をいただきたく、力強くご案内です(笑

ちなみに9/21の15:00からは、菓子と器について
オンライン配信番組も企画されてまして、
私も参加いたしますので、こちらもぜひ!
どんな想いでこれらの菓子を作ったのか~なんて
とこもお話ができたらと思っておりますので!?

ないもの、できないことを嘆いても何も始まらない。
和菓子屋がアートの世界にいる不思議さを楽しんで
いただきながら、今ある、今できることでもって
必死にもがく八代目を楽しんでいただけましたら
幸いです。
配信中は緊張してコメントにまで気を配れないかもですが、
後程しっかり目を通させていただきますし、皆様の
応援がかなり力になるタイプですので、よろしく
お願いいたします~



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夏もやっぱり【和菓子をちょっと自由に】佐藤屋。

東京では「夏日」なんてしらせも聞こえてくるし、先日は
山形でも、ずいぶんと陽ざしの強い日がありまして、夏が
くるんだな~ってここのところです。
桜の時期に自粛ムードだったので、なんだか拍子抜けの
感もありますが、気をとりなおしてまいります~

なお、先日の「本町店閉店、からの七日町店開店!」な
内容には、驚くほど多くの応援のお声をいただきました!
ここのところ頑張ってきた事を、しっかりと見てくださって
いる方が多いのだと実感し、感激しております。

佐藤屋夏の新定番はじめました!

さて、佐藤屋のここのところの夏の新定番となって
きておりますのが、和の素材や技をつかってつくる
三層になったカップもの。
それぞれが、各層だけで食べても美味しいけれど、
三層混ぜ合わせて食べるとより美味しい、和菓子版の
カクテルみたいな味わいの菓子なんです!

一番手「玉の小琴」

冒頭の写真のがそれ。
下から「ラム酒と黒糖の水羊羹に和クルミ」
「ココナツの寒天ブラマンジェ」、
「ラ・フランス入り完熟梅のジュレ」の三層!

完熟梅の爽やかさと、ラフランスの優しい甘さを
ちょっと味わったら、ココナツの香りの二層目と合せて
トロピカルに!そのままラム酒と黒糖の水羊羹の層まで
すすむと、和のさっぱりした素材感(油脂と糖すくなめ)と
洋の素材感(フルーツや華やかな香り)がうまいこと
まとまってる感じ!冷たい紅茶とあわせる感じが気分です。

二番手「翠玉」は宇治金時の新解釈?!

皆さん宇治金時、好きですか?
自分は、こどもの頃にカップ入りのカキ氷?を買ってもらうのが
けっこうな嬉しいイベントだったんですが、その中で、あんこと
ミルクが入ってる抹茶のやつ、宇治金時だけがなんだかお得な、
特別な雰囲気があったのが強烈な印象・・・

そんな訳で、自分が作るカップもので、その特別感と美味しさを
表現してみたいな~と思って作ったのがこの「翠玉」です。

下から「北海道小豆の粒あん」
「蕎麦とクルミの黒糖グラノーラ」
「抹茶の水ようかん」
「柚子の寒天ブラマンジェ」の三層。

つぶ餡の食感と小豆の香り、抹茶の水ようかんのしっとり
食感と、豊かな香り。そこに加わるブラマンジェのクリーム感。
これだけで鉄板の組合せ!?
なんですが、ここに蕎麦の実とクルミの黒糖グラノーラの香ばしさと、
柚子の香りが、ほんのり加わることで、しっかり「今」の感じを
表現しつつ、あと味の甘さのキレが良い感じになります。
水ようかんって、スッキリしてる食感なのに、日持ちするし冷たくしても
甘く感じる様に甘さがまあまあ効かせてあったりするんですが、あれが
ちょっと苦手なので、キレ大事!


今年の新作はフルーティーな「あさひ」

そしてラスト三品目がこちら!
三作の中では最もスイーツ的な仕上がり?かも。
梅の栽培でお世話になります、山形は朝日町の農家さん
のところで出会った、果肉まで真っ赤なリンゴ「ジェネバ」
ベリー系の面白い酸味と、加熱すると鮮やかになる赤の色を
活かしてみようと、佐藤屋和菓子職人チームの工場長が
取り組んでくれた一品!

下から「オレンジスライス入り蜂蜜ジュレ」
「ミルクのジュレ」に「ジェネバのピューレと
コンポートのジュレ」の三層。

全体にフレッシュなフルーツの酸味のある味わいに、
ミルクと蜂蜜の甘さが合わさる良い甘さが特徴。
しっかり冷やした状態で召し上がっていただくのが一番かと~

オンラインSHOPでも勿論GO!

オンラインSHOPでの取り扱いは6個セット。
冷凍で納品になりますので、お一つずつお好みの
タイミングで解凍してお召し上がりを~
①普通の水ようかんでは飽き足らない。
②フルーツたっぷりってだけでない「仕事」を感じるのが好み。
③最近お取り寄せでの出会いが流行り。

以上三点、どれか一点でも当てはまる皆様、お中元時期に
なるとお待たせすることがおおいので、今のうちにお申し込みを~
佐藤屋の和菓子職人一同、お待ちしております~
※次なるオンライン企画では「酒と和菓子ペアリングセット」
も企画中とか?!詳細はまた~





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twitterで「空ノムコウ」バズりました、佐藤屋。

山形 佐藤屋の寒天菓子「空ノムコウ」

世界中がコロナ騒ぎ、正直滅入ってくるこの頃ですが、
捨てる神あれば拾う神とはよく言ったものでございまして。
佐藤屋にてご高評をいただき販売しております寒天菓子
「空ノムコウ」がtwitterでご紹介いただき、大変な
反響をいただいております。

なんと3.5万件のリツイートに13.4万件のいいね!
綺麗に撮っていただきご紹介をいただきました
「あいた🍒山形にUターン」様には心からの
感謝を申し上げます~!

現在、沢山のお問い合わせをいただき発送まで
1週間はいただく感じになっております。
今後も問い合わせをいただく様ですと、もう少し
お待ちいただく可能性もございます。

佐藤屋の寒天菓子「空ノムコウ」はインスタでも話題にしていただきました。

外出など自粛要請となっている中で、皆様少しでも
明るい気分になっていただける様な、良い菓子を
お届けしていける様、皆で頑張ってまいります。

お問い合わせをいただきました皆様におかれましては、
弊社のメール対応が八代目一人となっておりまして、
物理的に限界もあり、お電話でご確認が取れた方から
ご順に、となってまいります。
0236で始まる番号は佐藤屋からかもしれませんので、
何卒宜しくお願いいたします。

手作りで一つずつを仕上げ、サイトやSNSは個人運営。
ECサイトもまだない地方の菓子屋ですが、皆様に
期待をしていただける菓子が作れたことに、本当に
感激しております!

なお、twitterでの元ネタは、山形市平清水の酒屋さん
LaJomon様の特注品、空ノムコウに金箔と日本酒を練りこんだ
「星降る夜に」のご紹介でございます~
明日までの周年祭での限定販売、本日の早い時間で売切れと
なっておられた様子でしたので、追加製造を来週にいたしまして、
お納めをする予定となりました~
金箔で見た目がさらに宇宙に!そして仁井田本家さんの
酒をねりこむことで味わいに深みがでた一品です。
こちらはLaJomon様での販売となりますので、
食べ比べなどご希望の方はぜひそちらに~

今後とも応援のほど、宜しくお願いいたします!
明けない夜はない、皆で耐えつつ頑張りましょう!



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お正月の菓子、承ります佐藤屋。

山形、佐藤屋の正月の限定品「菱花びら餅」

毎年ご高評をいただきます佐藤屋八代目の「花びら餅」。
ゴボウ選びから仕込み、餅の生地ねりにのし方から仕上げまで、
八代目が1人で行います特製のお品。
京都から戻りましてから一貫して、お正月のこの菓子だけは一人で作っております、
何となく原点って感じの一品です。

今年は見本なども店頭に置いておりませんもので、御注文はまだ一件もございませんが、ちょいちょいお尋ねはいただいておりますもので「やります」てだけはご案内しなければ、と。

こちらの菓子の由来について、何となく自分なりに知ってる部分を書いた記事
未だにこのブログの一番アクセスの多い記事だったりもします。

クリスマス前の日本酒歳時とか和菓子のアンの本和菓衆とかえんなり和菓市とか、
県外で忙しくもしてきましたが、やはり地元が一番。
クリスマスもたくさんのお客様においでをいただきましたが、お正月は帰省の方も
多く、山形の人口の増える時期。

乃し梅本舗 佐藤屋(山形)の元祖「のし梅」
特別の菓子もたくさんにご用意いたしまして、皆様をお待ちしておりますが、
お土産にはやっぱり「乃し梅」が一番人気。変わらぬ味と、山形らしい味わいを
ぜひ佐藤屋で、ど~ぞ~

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和菓子の特注品が増えてます、佐藤屋。

山形、佐藤屋の和菓子のデコレーション

世の中クリスマスに向けてまっしぐら、な週末を迎えておりますね~
佐藤屋は、私で八代目でございますが、五代目が東京で洋菓子の修業をしてきたって頃からの洋菓子の老舗でもありまして、実はクリスマスケーキもけっこうな数を未だ作ってございます。

そんな中で、最近少しずつ増えてきてるな~と思ってたら、ドンっと増えてきたのが和菓子の方のデコレーションなど特注品。
記念日やお誕生日にクリスマスやお正月など、皆で集まって、何か特別なものをって時には、和菓子屋さんの方が立体的にデザインの融通もきいて良いのかもしれませんね~

山形、佐藤屋の和菓子のクリスマスデコレーション

ちなみに、クリスマスのデザイン2017はこんな感じになってます。
特別にご指定がない場合には、アレルギーフリーな材料のみでつくってますので、クリスマスケーキが食べられなくっても、他を羨まなくったって良い具合の一品になるまでは、毎年頑張っていきたいと思います!

元はと言えば、我が祖母が透析のお世話になる様になって、自分の菓子を食べるのに制限がかかってしまった時の悔しさが原点な「誰もが一緒に、美味しく、テンション上げて、安心して食べられる菓子」を実現したい気持ち。

これまで、糖尿病の方でも血糖を気にせず召し上がっていただける菓子に、年に数度ずつチャレンジさせていただいたり、アレルギーフリーのものを心掛けたり、特注で対応できるものは、ぐっと増えたと思ってます。

どこにも無くって、困ったときには、アレルギーだけでなく、和菓子屋さんに相談してみてもらえる様になったら、嬉しい限り。
元来が、お客様の御注文にお応えすることで、茶席などでもお取り上げをいただき成長してきた、佐藤屋みたいなタイプの菓子屋は、大歓迎でお待ちしております~

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クリスマス、文字通り表情豊かにやってみました和菓子!佐藤屋流です。

聖者の行進2015-2世間でもけっこうな数のお店がすなる「クリスマス和菓子」と言うもの。
佐藤屋は、数年前までは毎日店頭に並べておりましたものの、なんだか
特徴もないし、面白くないな~と思ってやめてしまっておりました。

しかしながら、毎月毎月、ご依頼をいただきます特注の生菓子の中で、
先日の藤崎さんでの催事や、一件ずつのご注文へのお応えの仕方を
評価いただいたのか、可愛らしくつくる感じのものの人気がぐっと出てきた
感じがいたしておりました。

また、先日のハロウインでも、ハロウインの生菓子を店頭で、限定販売を
しておりましたところ、あっという間に口コミで広まり、店頭のものが一気に
売切れまして、大変なご高評をいただきました。

サンタ色々な表情その際に、大変なご高評をいただきました要因のひとつ?となっておりましたのが
この、ぜ~んぶ顔の表情が違ってるってところでした。

よって、今回のサンタさんも実はぜ~んぶ顔を変えてお出ししております!
よほど特注で、どうしても顔を一緒にして、とお申し付けをいただきましたらば、
そうさせていただきますが、基本的にはどれも顔が違います!

「私のとこだけ」の顔をした和菓子、なんて素敵だと思うんです。
僕ら作る側は、一個ずつ、皆様に向けて心を込めて作っているつもりで
いたとしても、それが伝わるかどうかは、なかなかわかりません。

でも、こうして一個ずつ違う顔になってたとしたら、それぞれを作るときに
込める手間も頭もより一層でございますから、伝わるのでは?と。

店頭でのご予約中心での販売、百貨店さんでの取り扱いは勿論なく、
山形市外でご購入をいただくことはできませんが、是非ご覧になりに、
山形までおいでをいただけたら、と願ったり妄想したりしております八代目でした。

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68回「全国銘菓展」佐藤屋の限定商品のお知らせ

68回全国銘菓展限定の佐藤屋のレモンの羊羹「りぶれ」4月1日より、日本橋三越さんでの全国銘菓展。
今年は日本橋三越さんの前にございますライオン像の100周年ということで、
全国の老舗和菓子屋が集うこの催事も含め、全館でライオンをモチーフにした
商品が並ぶこととなっております。

そんな中、佐藤屋がご用意いたしましたのが八代目の新作羊羹「りぶれ」
レモンの酸味と、ほのかな渋みが、黒糖と洋酒の羊羹の甘さをキレよくまとめてくれる一品に仕上がりました。
まだまだ発展途上の菓子ですが、この組み合わせは面白いかな、と思います。
レモンの仕上げ具合なども、作る回数を経ることで上手くなっていくかと思いますので、
どちらかと言うと、会期後半の方が美味しいかも(笑)

八代目は期間中、初日と二日目の売り場に立たせていただく予定をしておりますが、
追加製造の都合もあり、それ以降は失礼をさせていただきます。
しかしながら、最近では催事でお馴染みになりました佐藤屋の仲間であります
大きな山形男が立っておりますので、是非その優しい山形弁を堪能しに、
三越さんへお越しくださいませ~!

 

それにしても昨日の、水戸戦、NDスタジアムの様相はかなりひどいものでございました。
息子が旗をもっての参戦でしたので、気合を入れて臨みましたが、10分間試合を見て、
その後は体育館横のプレールームへ退散。試合終了までボールを蹴って終わり・・・
試合後に会う皆様の感想が、試合内容よりも気候、ピッチ状況のものばかりだったことが
如実に物語っておりました。

誰もけがしなかった?事を良しとして、ここから勝っていきましょう!
先日のホーム開幕戦、熱くなり過ぎて寒そうな格好になっていたことを、沢山の
お客様含めた皆様にからかわれましたが、何よりまだまだ熱くなれることが
あるってことを良しといたしまして、東京でも頑張ってきます!

 

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和菓子の造形の自由さ、きっと世界一につき。

佐藤屋のクリスマス和菓子今年もクリスマスは結局、あわただしくお客様のための菓子を作りながら迎え、殆ど家族には
何もしてやれなかった感のございます八代目です。

写真のクリスマスの生菓子をはじめとしまして、和菓子ってのは本当に造形の自由さは、
生菓子界の中では一番なんではないかと思います。
勿論お干菓子も含めてまいりますと、洋の方にも飴やらマジパンやらの凄い方がおられるのですが、
生菓子に限定するとこの、和菓子の意匠の豊富さたるや。

試しに「上生菓子」とでも検索をかけますと、伝統のものから近代のもの。クールなものから
可愛らしいものまでと幅広くございます生菓子のデザインは、きっともっと評価されても良い
日本の文化の一つかもしれません。

そして何よりその文化が、今も伝統の上に立ちながらも、少しずつ新しいものを加えて
違った姿を見せることを許してるってのも凄いところではないですかね?

一般的にはどうしても、伝統を守る、とか言うと新しいものを否定しがち。
老舗、と言う言葉に「一切変わらないがんこさ」みたいなものをイメージされてしまったり。

色んなイメージに悩まされたり喜ばされたりしながらも、それぞれの感性と技術でもって、それぞれの菓子の形を表現する和菓子職人は、なんとも楽しい仕事です。
山形 佐藤屋の生菓子「兆し」
昔からある技術に、ちょっとだけ今の感じを取り込むだけで、とっても楽しめる。
そんな菓子って良いな~と思いますので頑張っております!

何が言いたかったのかわかりません本日の内容ですが、何だか最近「和食」が
取り上げられたりする中で、菓子の立ち位置と評価ってどうなるのかな?とか
思いましての投稿でした。

本日もお付き合いいただきありがとうございます~

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お客様のご要望を形に。そしてそれ以上をお届けする、が職人の醍醐味。

佐藤屋の錦玉製「夕立」最近はモンテディオのネタが多くなり、お菓子屋さんのブログでないの?などと
からかわれたりもいたしております八代目でございますが、ちゃんと菓子屋の仕事を
しながらのヤキモキ心配をしております次第です。

さて、菓子屋のお仕事には、当然日々の菓子作りと言うのがございます。いわゆる「店売り」と言うやつでして、日々佐藤屋の店頭に並ぶ菓子を作るのが
その仕事。私自身も、帰ってきてこれまでず~っとこのお仕事をやってきました。
やはりその店の根幹を成す仕事ですし、店の色を理解するには、職人と一緒にこういった
当たり前の仕事を一緒にしてなんぼ、だと思います。

最近では、営業部門?や企画・広報・デザイン部門などの事務所でのお仕事が大変に増えまして、
一日中工場にいられる一日、と言うのがほとんどなくなってきましたもので、実は結構さみしがってたりも
いたしますが、やはりそこは、これからのお店を考える、作る仕事もやらないとなので我慢!?
佐藤屋の羊羹製「山に願う」そんな中で、八代目が必ず工場にいられる時間を作ってくれるのがこいうった特注品たち。
基本的には、お客様とのお話し合いの中で、お客様の欲しがっておられるものをお聞きし、
私にできる形でのその実現をしたり、そのご期待以上のものを作ろうとするよにしております
ご注文限定のお菓子です。

こればっかりは、レシピやマニュアルがあるでなし、茶会・冠婚葬祭や記念日など、
その時々に使える形やマナーなどをしっかりと頭に入れておきながらも、遊び心や
ちょっとしたサプライズを織り込む柔軟さなど、そのお店ごとのご主人のカラーが最もでる
お仕事かと思います。責任も重大ではありますけども。

佐藤屋の煉りきり「手毬花」こういった菓子は、そのご注文主さんとお客様だけがご覧になり、普段は店頭には
当然並びませんので、これまではこういったお仕事を店主がしているのだ、と言う事を
ご存知の方だけ、もっと言えばお茶の先生方だけがご注文をくださるものでしたが、
このブログを含めて、いろいろなところでご覧をいただけるよになったからか、お若い
方からもご縁をいただける様になりまして、大喜びをしております。

やはり、和菓子屋の仕事の一つに「特注」と言う文化があることは、できれば残して
いきたいですし、皆様にももっとお使いいただいて楽しんでみていただきたいのです。
勿論ちょっといつもの菓子より値段は高いかもしれませんが、その時々に合わせた
場面にあった菓子をご提案させていただきますし、ご予算もあらかじめご相談いただければ
無茶を申したりはいたしません。

そして何より、八代目はこういった仕事が大好きですので、一件ずつの仕事を鮮明に
覚えておりまして、事あるごとにご用命をいただくお客様になりますと、お好みを
ばっちりおさえての良い提案がさせていただけるかと思います!

真面目な和菓子も勿論だけど、たまにはこんなのも。
佐藤屋のお誕生日、上生菓子デコレーション和菓子って、世界で一番造形の自由なお菓子だと思うんですよね。
勿論伝統の形は大事にしたいけれど、それ以上に、この菓子の形、
餡やその他の美味しい生地に興味を持ってもらえるのなら、私はもっともっと
色んなスタイルで提案をしていきたいな~と思うんです。

あんこ、最近召し上がってますか?
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