お正月の菓子、承ります佐藤屋。

山形、佐藤屋の正月の限定品「菱花びら餅」

毎年ご高評をいただきます佐藤屋八代目の「花びら餅」。
ゴボウ選びから仕込み、餅の生地ねりにのし方から仕上げまで、
八代目が1人で行います特製のお品。
京都から戻りましてから一貫して、お正月のこの菓子だけは一人で作っております、
何となく原点って感じの一品です。

今年は見本なども店頭に置いておりませんもので、御注文はまだ一件もございませんが、ちょいちょいお尋ねはいただいておりますもので「やります」てだけはご案内しなければ、と。

こちらの菓子の由来について、何となく自分なりに知ってる部分を書いた記事
未だにこのブログの一番アクセスの多い記事だったりもします。

クリスマス前の日本酒歳時とか和菓子のアンの本和菓衆とかえんなり和菓市とか、
県外で忙しくもしてきましたが、やはり地元が一番。
クリスマスもたくさんのお客様においでをいただきましたが、お正月は帰省の方も
多く、山形の人口の増える時期。

乃し梅本舗 佐藤屋(山形)の元祖「のし梅」
特別の菓子もたくさんにご用意いたしまして、皆様をお待ちしておりますが、
お土産にはやっぱり「乃し梅」が一番人気。変わらぬ味と、山形らしい味わいを
ぜひ佐藤屋で、ど~ぞ~

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IWC2018山形チャリティ試飲会【大盛況に感謝申し上げます】

IWC2018山形市長と八代目

IWC2018山形開催記念、文翔館でのチャリティ試飲会においでの皆さま、御礼が遅くなりましたが、本当にありがとうございました!
会場は11時のスタートを待たずに長蛇の列、こんなにたくさんの人が集まる「日本酒」の力まざまざでしたね。
佐藤屋は和菓子屋ですが、朝一開店前から覗きに来てくださる方が多く、最後まで待たずに完売!和菓子と酒に高い評価をいただき、感激でした!

当日の朝は、9時台には静かな感じの街でしたが、10時を超えるとなんだかざわざわと人が増え始め、開始30分前となる頃には、IWC出品酒も県産酒もどちらもが行列に!県産酒のコーナーの前にあった佐藤屋ブースですが、湯殿山神社方向への行列の後ろが見えず驚きました。

なお、当日のシステムなどについての説明を探し、このブログをご覧いただいた方が相当数いらっしゃった様で、朝一から「ジェットストリームアタック!」とか声をかけていただく事が多かったのにびっくりでした(笑)

その理由は、前回のご案内の記事でもご紹介いたしましたこの「黒い三連星」!
和菓子と酒のペアリングに取り組んできた中で、特に面白がってもらえそうな菓子を選んでみたところ「どれも黒メイン」であったことから考案した名前ですが、実は高さも階段状にしたりして「飛び越える役と踏み台役」を菓子にも設定した細かさもウケた様です(真剣な話)。
黒い三連星のパッケージ佐藤屋

なお、パッケージに貼ったラベルの星は三連星。
もちろん赤いのはモノアイをイメージしております。この辺は、お近くでガンダムがお好きな方におたずねくださいませ。

IWC2018山形チャリティ試飲会の佐藤屋ブース当日の佐藤屋店頭は、潔いこの三点!
黒い三連星、乃し梅のシロップ、シロップのソーダ割。
おとなりではメンチカツ(呼び込み凄かった~ギャル曽根さん絶賛だったらしい一品)、芋煮(盛の具合について佐藤屋に訴えてこられる方いらっしゃいましたがどうにも・・・)、牛串などのいわゆる「しょっぱい系」で、当然ながら甘いものは無し!
唯一と言って良かった糖のものは天童のカキ氷でしたが、逆サイドだったのでどんな様子か見えずでした~(泣

開店時には冒頭の写真の様に山形市長様にも視察をいただき、ついでに乃し梅のシロップを試飲していただきました。
甘いものと酒?と疑問をお持ちだった様ですが、ここに「爽やかな酸味」が加わることで、「良いかもしれない?!」とおっしゃってただけに、当日お酒とともにお召し上がりいただけなかったのが残念!次回に期待しましょう(いつになるやら)

イベント開始後は、行列をしておられた方が、少量ずつの日本酒の試飲で喉が渇いた、と「や和らぎ水」をお求めいただく事が多く、そこで美味しさに気づいていただきましての「乃し梅のシロップ」のお求めにつながりました!

なお、黒い三連星はきっぱり二手に分かれる結果に!
美味しいvsまずい、ではなく「ガンダム好き」と「好奇心強い酒好き」で。
まったくもって公式商品でもないわけで、あくまで名だけを見て「これください」ってガンダム好きな同志の皆さまには、そっちのネタでお返ししておきました(笑)
好奇心強い酒好きの皆さまは、実際にすぐにお酒と合わせてくださいまして、中には「この会場のアテの中でダントツ!」と何度もお求めいただき、周りにも宣伝してくださる方も!

次回にでも書こうかと思っておりますアフターパーティー「あとのまつり」でも提供をしようとしていた三連星は、かくして11時から16時までと言う限られた時間のイベントの、早い時間に売り切れたのでした。

(怒涛の勢いと長い行列、爽やかな青空に恵まれたお昼編はここまで!次回は夜編に!)
ここでお知らせです!
5/30(水)より6/5(火)までの7日間、横浜高島屋さんでの「山形展」に佐藤屋が出店いたします~!横浜、年に一回かもな登場です。お近くの方はぜひ!
たまゆら、乃し梅のシロップなどもお持ちします!
なお、実演がございませんので私が乗り込むかは未定です~

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新作ラッシュ気味「和菓子をちょっと自由に」佐藤屋でど~ぞ~

なんとなく春めいた光の射し込む日の多い山形ですね~
佐藤屋では春の新作、限定品が登場してきました。
あいかわらず「和菓子をちょっと自由に」とスタイル全開でいこうとする八代目とその職人仲間が考え出し、店の仲間からあ~だこ~だとダメだしされたりしながらワイワイと登場する新作たちです?!

まずはお彼岸の限定となります「八代目流春彼岸餅」!
聞いてエスニック、食べたら和、なホクホクのひよこ豆。
ザクザクくるみをまぶしたラム酒と黒糖餡。
真ん中にイチジクのラム酒煮を忍ばせた黒糖餡。
この三種類を詰めた京風の細かな道明寺の牡丹餅になります。

本店だけの限定になりますが、お彼岸期間で中日くらいまではお出しできるかと!
三個で800円となりますが、お試しいただく価値ある品かと思います!?

また、洋菓子の女性職人が「自分が食べたい一品」を実現しました「ひなた」は、
杏の果肉、ゼリー、ムース。キャラメリゼしたクルミ。クリームチーズの三層仕立。
こちらはTwitterなどSNSにアップしたところ反響大きく、佐藤屋各店にて販売をさせていただいておりますが、大好評です!

特にキャラメリゼしたクルミのほろ苦さの具合が良い!
これまでの佐藤屋には無いテイストと、どことなく和を感じる「たまゆら」的な雰囲気が良い感じです。

どっちかと言うと八代目のキャラと感覚を全開にして走ってきた、ここんとこの佐藤屋でしたが、ここに来てその感覚を共有してくれる職人仲間や店の仲間のアイディアから生まれてくれるものに加速感が出てきた気がします(あくまで個人の体感ですw)

これまで培ってきた仕事を、少しずつもっと良くしていく仕事をする職人。
新しく生まれた菓子を、年々良くしていく職人。
これからの感覚をもって何かを生み出す職人。
自分たちも「好き」と言える菓子をお客様に届けようとしてくれる店の仲間。

これからも「和菓子をちょっと自由に」を体現し、自分たちにとって面白い店を「面白いでしょう?!」とお客様に伝えられるような店になれるよに走ります!

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「佐藤屋八代目」新宿高島屋さんにて、10/4〜10/10実演しますっ!

髙島屋での佐藤屋八代目の実演風景

最近では、実演込みのイベントの多くなってきました佐藤屋八代目。
今回は、10/4(水)~10/10(火)新宿タカシマヤさん地下1階での実演催事のご案内です~
WAGASHI 若き匠たちの挑戦「通称ワカタク」が立ち上がった場所でもありますが、
今回は、全く新しい面子でのイベントで、かなり緊張しています・・・
ぜひ、皆様の応援をお願いいたします~

山形 佐藤屋のいちじくの道明寺

今回は、実演をするメンバーが半分くらい(実は全貌がはっきり把握できていない私です)?でして、自分にも専用の実演台がいただけるそうな!

そんな訳で、ここのところ取り組みます、海の外の素材を使って、それでいてちゃんと和菓子に仕上げる、な菓子を実演しようかと思っています。

ラム漬のいちじくを黒糖餡で包み、京風の道明寺で包んだもの。
和菓子ではなじみはないですが、ほっくりと栗の様な食感と味わいの
ひよこ豆を使ったおはぎ風の菓子。
黒糖あんのおはぎに、ナッツをまぶしたもの。

「たまゆら」や「りぶれ」から始まった「和菓子をちょっと自由に」をコンセプトにした、「今」の佐藤屋の菓子を中心に、そのルーツとなった菓子もそろえて。

山形 佐藤屋のハロウィンの生菓子「門ひらく」また、生菓子に関してはハロウィンなど含めて季節の意匠を期間中もどんどん変えていこうかと。
ワカタク以降、何度も通ってくださるお客様がいらっしゃいますが、それだけに、いっつも同じ生菓子ってのはなんだか職人側もつまらない?!
10/4~10/10、毎日何かしらの目新しいものをお出しできたらと思いますが、どこまでやれるでしょうかね~?!

是非、関東圏の皆さまの応援をお待ちいたしております!
なお、当然ながら山形からアツイ応援をしに来てくださる方も歓迎です(笑)

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一緒に和菓子で遊びませんか?!山形の玄関口、SーPALさんにて八代目が躍動するかも?!

松屋銀座での佐藤屋八代目

S-PAL山形さんでの和菓子体験ワークショップのご案内です。
各種行事に呼んでいただく事が多く、なかなかフリーでの募集が
できていませんでしたので、この機会にどうぞ~

以下、開催概要です!

開催日:平成29年4月1日(土)
スケジュール:
10:00~10:30 和生菓子づくり デモンストレーション
10:30~12:00 予約者対象ワークショップ(和生菓子2個)
13:00~   フリーワークショップ(和生菓子1個)
※予約申込多数の場合は、フリー(2)と合わせ、予約者対象のワークショップを開催します。
※席数の関係上、フリーの時間帯も、事前予約の方優先とさせていただきます。ご了承ください。
参加料:事前予約 1,000円(税込)・当日参加500円(税込) ※持帰り容器付
会場:3Fサニーコート
主催者詳細: satoya-matsubei.com

和菓子の代表的素材「ねりきり」で、職人気分で細工を体験。二種つくり、ひとつは伝統のもの、もう一つはちょっと自由なスタイルの和菓子をつくります。和菓子をちょっと自由に。火や刃物も使いませんので、お子さまでも参加可能です。

事前予約:各回先着8名様まで
℡: 023-622-3108
mail: otoiawase@satoya-matsubei.com

表情の違う生菓子、佐藤屋のともだちひゃくにん

当日は、ご予約の方のワークショップは、いわゆる伝統の生菓子をひとつ。
もう一つは、和菓子の素材を使って、楽しく自分なりの形をつくる内容にして
いこうと思っていますので、かたくならずに、ゆる~くご参加をいただける方を
お待ちいたしておりますね。

なお、午前の部はご予約制ですが、午後の部は申し込み多数にならない限りは
なんとな~くその場でお申し込みをいただきつつのフリーでの参加可能な
形にて、皆様をお待ちしております。
材料の関係もあり、申し込みいただきますものに比べると、ちょっと
さわり程度になってしまうかもなのはお許しくださいませ~

皆様のお申し込みをお待ちいたしております!あんこの準備もあるし、お早めに!
特に、「春休み」なお子さんとか喜びます八代目が(笑)

 

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佐藤屋の「たまゆら」を、NIKKEIプラス1「食べるアートだ ネオ和菓子10選」でご紹介いただきました!

山形、佐藤屋の乃し梅チョコ「たまゆら」

NIKKEIプラス1「食べるアートだ ネオ和菓子10選」にて、
佐藤屋の「玉響(たまゆら)」が4位になりました~!

全国の若き店主さんたちの名店に並んで、山形からこの10選に選んでいただけた
ことは、大変に今後の菓子作りへの励みになります。
もちろん、選ばれるからには体育会系な八代目としては、メダル圏内が
良かったけども?!

詳しくはこちらのリンク先よりご覧をいただくとして、
先日のBRUTUSさんのお取り寄せ特集でも「ネオ和菓子」、
今回の日経新聞さんも「ネオ和菓子」。
これはもう、新しいジャンルとしてのネオ和菓子が定着して
きているのかもしれませんね~

ただ、個人的にはこれもれっきとした和菓子であって、特に
ネオな気分でやっているわけではない事だけはハッキリしときます。

きっとその昔、カステラを作った人をはじめとして(カステラは和菓子っす)、
その時々の「ちょっと自由に」新しいことに取り組んできた職人たちが、
切磋琢磨したり、独自路線を全開走行したりして、その上にある今の
和菓子の伝統。

その中において培われた「乃し梅」の存在を、今の世に新たにまた
見直していただきたく、そして自分が食べて美味しいと思う取合せを
考えた時に、たまたまそこにチョコレートがあっただけで、製法もまた
羊羹のそれを軸に据えたものであり、あくまで「いつもの」菓子を、
「ちょっと自由に」したくらいの気分で作ってますので。

革新の連続の上にある伝統も良いけども、いつも「ちょっと自由に」、
ほんのすこしだけ人とはちがう目線で菓子作りを楽しんでいけたらきっと、
また面白い菓子ができるかもしれません。
若い老舗「佐藤屋」のこれから、応援よろしくお願いします!

追:ここのところ「特注」で生菓子などをご用命いただく事が増えて、
かなり喜んでいます。大量でないと特注できないと思っておられる方、
手作りなんで、そんな沢山できやしませんから自分(笑)

和菓子屋をつかって、楽しいことをしてくださる方が増えるのは
本当に嬉しいです!是非チャンスあったら皆様もお声かけてくださいませ~

 

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クリスマス和菓子、山形は佐藤屋スタイルこちらです~

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「聖者の行進」はねりきり製

今年も「和菓子のクリスマス」やります!

毎年楽しみにしていただいていらっしゃいますお客様から、「今年はどんな感じなの?」とのお問合せの増える時期になりました【クリスマスの和菓子】

大変遅くなりましたが、twitterFacebookinstagramなどで少しずつ告知をしておりましたもの、やっとこ全貌が発表となります~!

今年は、生菓子・棹菓子・お干菓子とそれぞれ種類もそろいまして、なかなかに完成度もあがり、やってる側も楽しい感じに!

一番最初の写真のものが【聖者の行進】と名付けました生菓子の詰合せ(2個入 800円)。
サンタさんは、昨年までと同様にすべて顔が違う感じに仕上げましたので、どんなお顔が登場するかはお楽しみです。
また、雪の家の型の煉りきりは、中にココナツオイルを使った餡を入れた変わり種。ふわっと香るココナツが楽しい感じです。
取り扱いは、佐藤屋の本店ならびに支店のみ。百貨店さんではお取り扱いがございませんので、地元の佐藤屋の本店と支店まで!(ご予約優先です。数そんなに作れないです)

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「賢者の贈り物」

そしてこちらもまた変わり種【賢者の贈り物】と名付けました棹菓子です。
クリスマスの灯りをイメージした細工羊羹ですが、赤い部分は苺・ココナツのリキュールで香りと味をつけました。そして上の透明の部分は蜂蜜の寒天。

苺のリキュールだけですと、どうしてもジャムっぽい味わいになるところを、ハチミツの酸と甘さ、
ココナツの香りを合わせることでカクテル同様に、甘酸っぱい苺の感じを出せたのでは、と。
少し冷やしてお召し上がりをいただくと、より良い具合かもしれません。
シャンパンなんかとも合いそう、とは七代目松兵衛(現社長)のお言葉。
(最近ではすぐに「酒と和菓子」の頭になる佐藤屋社内かも?)

1本 1200円で、佐藤屋の各店と新宿高島屋さんでのお取り扱いとなります。
7日から販売を開始しておりまして、日持ちも30日いたしますので、手土産にもぴったりかも?!

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「刷り込ふ焼き煎餅、和三盆蜜」

また、お干菓子類も充実!
クリスマス柄のお煎餅は、鮮やかな色味とグラデーションの具合が大好評です!
一枚ずつ職人が蜜で絵柄を刷り込むお煎餅は、裏側に和三盆の蜜をあしらってありまして、上品な甘さが特徴。

そして今年バージョンの特徴の一つでありますパッケージにもご注目いただきたく。
山形、佐藤屋のクリスマス和菓子は、ツリーに飾って良し!
これ、タグがそれぞれちょっとずつ違い、しかもツリーにかざれるよにヒモ付きになってるんです!軽いふ焼きのお煎餅ならではな、この仕掛け。店頭のツリーにも飾りまして、お客様からもご高評をいただいております。
まだツリーを飾っておられない方、こんな飾りもいかがでしょうか?
2枚入りで250円となっておりますよ~

山形佐藤屋のクリスマス和菓子「和三盆」

また、定番の和三盆の詰合せもクリスマススタイルでお届けしてございますよ~
佐藤屋の和三盆は、阿波和三盆に色と水だけを足して型で打つもの。
最近のものは、色々の粉が入っているものが多くなりましたが、口どけと味、香りがまったく違います。
一度お試しいただきたい品の一つです!

こんな感じで、佐藤屋のクリスマス和菓子、お届けいたします!
佐藤屋のサイトからのお問合せ、フリーダイヤルでのお問合せ(0120-01-3108)などで発送も承ります、生菓子以外ではありますが。
是非ご検討くださいませ~

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お客様のご要望を形に。そしてそれ以上をお届けする、が職人の醍醐味。

佐藤屋の錦玉製「夕立」最近はモンテディオのネタが多くなり、お菓子屋さんのブログでないの?などと
からかわれたりもいたしております八代目でございますが、ちゃんと菓子屋の仕事を
しながらのヤキモキ心配をしております次第です。

さて、菓子屋のお仕事には、当然日々の菓子作りと言うのがございます。いわゆる「店売り」と言うやつでして、日々佐藤屋の店頭に並ぶ菓子を作るのが
その仕事。私自身も、帰ってきてこれまでず~っとこのお仕事をやってきました。
やはりその店の根幹を成す仕事ですし、店の色を理解するには、職人と一緒にこういった
当たり前の仕事を一緒にしてなんぼ、だと思います。

最近では、営業部門?や企画・広報・デザイン部門などの事務所でのお仕事が大変に増えまして、
一日中工場にいられる一日、と言うのがほとんどなくなってきましたもので、実は結構さみしがってたりも
いたしますが、やはりそこは、これからのお店を考える、作る仕事もやらないとなので我慢!?
佐藤屋の羊羹製「山に願う」そんな中で、八代目が必ず工場にいられる時間を作ってくれるのがこいうった特注品たち。
基本的には、お客様とのお話し合いの中で、お客様の欲しがっておられるものをお聞きし、
私にできる形でのその実現をしたり、そのご期待以上のものを作ろうとするよにしております
ご注文限定のお菓子です。

こればっかりは、レシピやマニュアルがあるでなし、茶会・冠婚葬祭や記念日など、
その時々に使える形やマナーなどをしっかりと頭に入れておきながらも、遊び心や
ちょっとしたサプライズを織り込む柔軟さなど、そのお店ごとのご主人のカラーが最もでる
お仕事かと思います。責任も重大ではありますけども。

佐藤屋の煉りきり「手毬花」こういった菓子は、そのご注文主さんとお客様だけがご覧になり、普段は店頭には
当然並びませんので、これまではこういったお仕事を店主がしているのだ、と言う事を
ご存知の方だけ、もっと言えばお茶の先生方だけがご注文をくださるものでしたが、
このブログを含めて、いろいろなところでご覧をいただけるよになったからか、お若い
方からもご縁をいただける様になりまして、大喜びをしております。

やはり、和菓子屋の仕事の一つに「特注」と言う文化があることは、できれば残して
いきたいですし、皆様にももっとお使いいただいて楽しんでみていただきたいのです。
勿論ちょっといつもの菓子より値段は高いかもしれませんが、その時々に合わせた
場面にあった菓子をご提案させていただきますし、ご予算もあらかじめご相談いただければ
無茶を申したりはいたしません。

そして何より、八代目はこういった仕事が大好きですので、一件ずつの仕事を鮮明に
覚えておりまして、事あるごとにご用命をいただくお客様になりますと、お好みを
ばっちりおさえての良い提案がさせていただけるかと思います!

真面目な和菓子も勿論だけど、たまにはこんなのも。
佐藤屋のお誕生日、上生菓子デコレーション和菓子って、世界で一番造形の自由なお菓子だと思うんですよね。
勿論伝統の形は大事にしたいけれど、それ以上に、この菓子の形、
餡やその他の美味しい生地に興味を持ってもらえるのなら、私はもっともっと
色んなスタイルで提案をしていきたいな~と思うんです。

あんこ、最近召し上がってますか?
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落雁ってご存知ですか?木型で作る伝統のお彼岸のお供えをご紹介。

落雁五色
五色揃った落雁

お彼岸のお供え菓子と言えば皆様何を思われるでしょうか?
やはり一番に思い起こされますのは、昔からご家庭で
作られます春の牡丹餅に秋のおはぎでございましょうか?
最近ではご家庭でお作りになるよりも、どちらかと言うと
美味しいとされるお店でお買い求めになる方も多いのでは
ないでしょうか?

山形佐藤屋のおはぎ
実際佐藤屋でも、数年前からお彼岸の時期には、写真の様な
おはぎをお出しするようになっておりまして、皆様より
大変な御高評をいただいておりますのは嬉しい限りです。
でも、自分にとってはやはり婆ちゃんが昔作ってくれたのには
まだまだ遠く敵わないな、と思うわけですが・・・

さて、そんなお彼岸の定番の品の他に、お彼岸の
特別のお菓子が佐藤屋にはございます。
それは。。。
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