佐藤屋七代目久々のメディア登場?!

出来たばかりの佐藤屋本店の建物!

産経ニュースさんの地方版にて!

七代目がこれまでの佐藤屋の歩みと、これから?について
お答えさせていただいた模様が載っておりました~
産経新聞さんにも当然?載せていただいておったようで、
経済にご興味をお持ちの方からは「見たよ~」の声も!

勿論、いつもの佐藤屋のお客様では、なかなか
読まれることの無いところに載りましたので、こうして
勝手に拡散させていただいて、乃し梅の本家であることを
アピールしてみたり。

昨日は地元のケーブルテレビさんからも、乃し梅の製造風景の取材をいただいておりますし、少しずつですが
佐藤屋の店としての、そしてその仕事の価値を見出して
いただいて、ご興味をお持ちいただける様になって
いるのかな~と嬉しく思ってございます!

 

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「のし梅」発祥の地「山形」より、誇りをかけた戦いは続きます。

乃し梅本舗 佐藤屋(山形)の元祖のし梅


さて、乃し梅です。

佐藤屋が創業した文政年間には、まだ菓子ではなく、山形が
最も栄えた時代の城主最上家の医師を先祖に持つ薬屋さんが
伝えていた気付け薬でございました。

その薬屋の息子が嫁をもらって始めた菓子屋が佐藤屋。
後の世に、幾多の失敗にめげることなく、全国に流通するように
なった寒天との出会いの末に、今の「のし梅」の形に完成させ、
今にまで伝わっているとされております。

最上家が治めていた頃の山形では、紅花の生産が
盛んであり、後に山形を訪れる芭蕉も紅花に関する句を
山形で詠むなど、山形=紅花と言っても過言ではなかったようです。

その紅花から色素を採るのに必要だったのが、梅の実の酸。
これを使って、色素を採る訳ですので、当時の記録では現在の山形市、と
される部分のかなり街に近いところまで梅の畑があった様です。
まあそれくらいに梅も生産が盛んであった、と言う訳です。

同時期には、先に書きました最上家伝来の薬も、民間薬として
なじみ深いものだった様ですが、これも梅が豊富にあってこその
ものですから、生産量がいかにあったかをもの語ります。

一説には、出羽三山詣での流行した江戸後期には、「乃し梅」の
記述が山形についての文献でも見られることもあったりする
様なのですが、寒天の全国流通までに間があるので、
今の形ではなかったのではないか、と思われます。未だ手切りの包丁仕事「山形佐藤屋の乃し梅」

佐藤屋に残るレシピを記した文献には、陶板に塗りつけた、と言うような

記述もありますから、やはりこの形に完全に落ち着くのは、
明治になって、と考えてよさそうだと思っています。
とは言えそれでも1800年代後半なんですが(笑)

今日はとんでもなく真面目に書いてます、本気ですw

 

で、何が言いたいか?と言うと。。。

「乃し梅は、山形発祥の元祖山形銘菓です。水戸に非ず」

まあ何をいまさらなのですが、私八代目の関東での
催事の歴史は、まずはこの認識との戦いから始まって
いるものですから。

何せ水戸、梅の名所「偕楽園」をお持ちで
首都圏からの観光客の方々を集客して
おられますものですから、その情報発信力は
もう素晴らしいものがあります。

水戸銘菓と言えば「水戸の梅」「吉原殿中」などが
ございますが、そこに並び「のし梅」もたくさんに~(泣)

前の二つの銘菓については置いておきまして、
「のし梅」に関してはこれだけは言わせてください!今までは現実世界でお会いした人だけに地道にお伝えを
して参りましたが、ここでも言ってまいります。

「乃し梅は、山形発祥の元祖山形銘菓です。水戸に非ず!」

おそらくしっかり調べていただけばわかるのですが、
水戸の「のし梅」が歴史に登場するのは明治の
中期以降を待たねば無理かと思います。何故?と聞かれればそれは「山形」にて完成された
「乃し梅」の製法が、伝わっていくまでの時間が必要、
だからです。修業に来た方、教えにいった山形人。

当時は、おそらく将来的に商圏がかぶるなんて思いも
しなかったのではないかと思います。
まあそれはもう、しょうがないですね。

大正期「のし梅」皇室お買い上げの際の佐藤屋三代目ら

 

その後山形においては、紅花の生産が減少し、
サクランボが新たな名物になり、実の収穫の
時期も近い梅も、家庭用以外の需要が減少して
少しずつ減っていきます。

佐藤屋では今も梅を山形産にこだわって使っていますが、
それも契約栽培や、これまでもお世話になっている農家の
皆様の助けがあってのことでございます。

さて水戸はと申しますと、首都圏に近い?地理的な
利点などを活かし「偕楽園」が観光地として素晴らしい
形に完成し、そこにあるお菓子屋さん達の素晴らしい努力に
よって、数々の銘菓をつくりあげ、今や関東において
梅の菓子と言えば「水戸」、「のし梅」は「水戸の銘菓」と
認識されるまでになっております。

事実私の周りでも、関東出身の方の多くは、
佐藤屋にのし梅のあるのを見て「水戸にもあるよ~」と
おっしゃいますし、関東の百貨店さんでの催事などで
お持ちしても「水戸の銘菓よね?」と・・・

恐るべし水戸、素晴らしい、いわば「のし梅」の発展と
隆盛を支える存在です。
でも、これだけはもう一回!

「乃し梅は、山形発祥の元祖山形銘菓です。水戸に非ず」

もうこれで最後にします。申し訳ないです。
こう言った形の文章に嫌悪感を示される方、必ず
いらっしゃいますので、先に謝らせていただきますが、
そんな方はここまで長いと読んでおられませんでしょう。

そんな「元祖」の「のし梅」が「山形」、「発展」させたのが「水戸」。
特段これまでも元祖争いをしたことはございません(笑)
これからもドロドロやるつもりはございません(笑)

ついに両雄相並ぶ水戸と山形の「のし梅」
仲良く並んだ水戸と山形の「のし梅」@M山形vs水戸にて

ただ、きっと佐藤屋の八代目として私は、ご先祖の名にかけて
「乃し梅の発祥は山形」と語り続けるでしょうし、それを
止める時は自分の店をたたむときでしかありえないと思います。

そしてきっと、まだ先まで「水戸の銘菓よね」と言われる覚悟は
しております?!でも、でもですよ。小さいかもしれないけど、
それ目標?と思われるかもしれないけども。

いつか「のし梅世論の支持の多数」をもう一度山形に取り返したいんです。
水戸に行った人たちが「あ、これ山形の?!」と言ってくれる様な感じで。

人口も、生産力も、色んな意味で不利ではあります。
それでも、山形の歴史に誇りを持ち、山形の梅にこだわり、
職人仲間の頑張りを信じて、常に語り続けていく、その先に。
きっと元祖山形銘菓である「乃し梅」が「元祖」として
認識してもらえる時が来ると思って頑張っているのです。
変わらぬ皆様の応援とご指導をお願いいたします~

 

いやはや長文でした。
読まれた方もお疲れでしょうね?
自分も疲れました。
もしもこれを読んで不快な思いをされる水戸の
お菓子の関係者さんなどいらっしゃいましたら、すぐに
ご連絡くださいませ。訂正か削除をいたします。争いは望みませんし、今時点では勝ち目もありませんので。

 

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失われた祭りと五月飾り展@佐藤屋蔵座敷

kabuto-kazari

さて、明後日の5月5日はこどもの日。
佐藤屋本町店のある、山形市七日町周辺の
道路は歩行者天国にてはたらく車大集合で
盛り上がってまいりますし、勿論特製の菓子を
揃えての出店の方も盛り上がりますが。。。

あえて、本日は玄人好みの渋いご案内を~ 続きを読む 失われた祭りと五月飾り展@佐藤屋蔵座敷

佐藤屋、初の大阪遠征は梅田阪急さんにていよいよです!

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佐藤屋初?の大阪での催事販売となります
大阪は梅田阪急百貨店さんでの山形フェアが
17日から23日の間開催されます~

期間中は、元祖山形銘菓でございます佐藤屋の
代表作「乃し梅」はもちろんのこと、梅しぐれや
おぼろ月などの完熟梅を使った菓子、そして当然
先日のスマステーションでの放送以来、大反響の
老舗の最新スイーツ、乃し梅チョコの「たまゆら」も
関西では初登場!

普段から百貨店様には「乃し梅」「梅しぐれ」などは
置いていただいたりもしておりますが、「たまゆら」の
販売はこの期間だけの予定につき、ぜひスマステを
ご覧になって、興味を持っていただいた方には
梅田阪急さんにおいでをいただきたいと思います。 続きを読む 佐藤屋、初の大阪遠征は梅田阪急さんにていよいよです!

大反響御礼!スマステーションに佐藤屋登場を応援いただき感謝~

全てが手作り。皆で一心不乱に乃し梅並べの図。

たまゆらの仕上げ。乃し梅を手で綺麗に並べて行きます。

3月9日放送のスマステーション。
たくさんの皆様にご覧をいただき、本当に
驚くような大反響をいただき誠にありがとうございます。

まさか名だたる名店揃いの中で大とりになるとは
思いもせず、もう佐藤屋は登場しないのでは?と
本気で思ったところでの登場にほっとして力が抜けてしまいました。

続きを読む 大反響御礼!スマステーションに佐藤屋登場を応援いただき感謝~

東京遠征のご案内。四月頭に日本橋三越さんにて。

乃し梅流し方
乃し梅は一枚ずつ手作り。案外機械と思われますが。

さて、本日はいよいよ先日取材をいただきました
スマステーションさんの放送の日でございます。
正直どれだけ扱ってもらえるのか分りませんが、
期待と不安で一杯の佐藤屋初の全国放送~

取り上げていただくのは、乃し梅と、乃し梅チョコたまゆら。
どちらかと言えばたまゆらが中心になるのかもしれませんが、
老舗として取り上げていただける様なので山形の代表?と
して気張って緊張した顔で出ております?!

そんな放送ですが、ご覧をいただき興味を持っていただけた
方に朗報?と言いますが、関東の方限定にはなりますが、
送料のかからないお求めの機会のご案内です。
続きを読む 東京遠征のご案内。四月頭に日本橋三越さんにて。

佐藤屋スマステ登場?!全国放送にて菓子作りをご披露?!

ベテラン藤井の乃し梅カット模様
ベテラン職人藤井、緊張しながらもやはり堂々としております。

3月9日(土)、つまり今週土曜日の23:15より、TV朝日さんのスマステーション にて
老舗が生みだした最新進化系スイーツとして、佐藤屋より、乃し梅の歴史と
その伝統の技が生んだ新作、のし梅チョコ「たまゆら」が登場予定です!

お話が来た際には、きっと何かの間違いだろうと佐藤屋一同
本気にはいたしませんで、まあまず見本だけ送ってみようなどと
言っておりましたらば送り先がTV朝日様!
まあ、送ってから後3週間ほど何もございませんでしたので、
きっと取材対象からはじかれたのだろうな、と思っておりましたところが、
何とまあ本当に取材のお申し込みが! 続きを読む 佐藤屋スマステ登場?!全国放送にて菓子作りをご披露?!

山形の老舗 佐藤屋のお雛様をご覧下さいませ~ 

白黒写真どころか、浮世絵の時代から、山形は十日町で商いを続けます山形名物のし梅の佐藤屋三代目。
前列左が佐藤屋三代目。

どーんと白黒写真で驚いていただけましたでしょうか(笑)
こちらは佐藤屋を中心に、のし梅を作る山形の菓子屋達が、
皇室お買上の栄を賜りましたのを記念しての撮影をしたもの。
こんな時代から、いやもう浮世絵の時代から佐藤屋は、山形は十日町の
現在の場所にて、皆様のご愛顧を賜ってまいりました。

だもんですから、やはり色々と古いものは残ってございまして。。。
この度、やはり時期に合わせまして、佐藤屋に伝わります「おひな様」を
山形市中心街での雛めぐりに合わせて公開いたしますことに~
続きを読む 山形の老舗 佐藤屋のお雛様をご覧下さいませ~ 

山形初市のご報告と講演のご報告。。。

人前で話すコツは考えないこと?! 八代目初の講演を東根で。

初市にはたくさんのご来店、本当にありがとうございました!
写真の様な姿で、八代目は当然の事、七代目夫妻も
店頭に立ち、市の中で一番賑やかな呼び込みの、景気付け
の営業ができましたのは、皆様の温かい応援のおかげさまで
ございます。またよろしくお願いいたします~!

それにしてもカステラのみみ始として、佐藤屋の初市の菓子の
人気には、作っておいてこれほど嬉しいことはなく、どんどんと
お買い物をいただき、お話をさせていただく皆様から、元気を
存分にいただきまして、今年もやってやろうって気になりました!

これからもまた面白い菓子、美味しい菓子を日々お届けいたします。
是非ご期待をいただけましたら幸いです~

そんな勢いをいただいても中々上手にできない事が、先日
東根のタントクルセンターにて(笑)

八代目初の講演、などという生意気なものをさせていただきました!
これまでも、皆様の前で実演やら教室などはさせていただきましたが、
なんと今回は「東根市民立大学」なる御代をいただいて聴講して
いただきます企画からのご依頼。。。

菓子職人として、普段考えていることや、街の為に老舗が何が
できるのか、などについて話をさせて頂きましたのですが・・・

果たして上手くいったのかどうかは別として、無事に時間を
過ごさせていただき、皆様にそれなりにご満足をいただけた
ようで何よりでございました~

画像は本日21日付けの山形新聞さんの朝刊より。。。
いかにも緊張した風でやっておりますが、実演を含めたおかげで
かなり緊張が解けてきたあたりでこれでございます。

皆様の「乃し梅」は機械で作ってるんだろうか、とか和菓子ってどうやって
作るんだろうかなんて興味にお応えしまして、不細工な実演を
披露させていただきましたが。

実は今回の講演、直前まで考えた結果、原稿を用意いたしませんでした!
だって、原稿を用意すると、それを読んでしまいそうですし、何か
1個でも抜けたら頭が真っ白になりそうでおっかなかったんですよ~

よって、皆様に佐藤屋の歴史をお話したり、菓子作りをお話したり、
原料についての想いをお話したりするなかで、受けの良かった
ところを深くお話し、ちょっと飽きが来てそうな時はばっさり切ったり。

前で話をさせていただくと言うよりも、対話をしながら、反応を
見ながらさせていただく方がずっと楽だとやってみて確信しました。

よく考えたら、これまで実演をしていても、他のお店の方が、
一心不乱に作っておられる中で、興味を持ってくれる方に、どこが
見たいか面白いかを聞きながら。
お子さんが楽しんでくれるように目線を変えたり、こっちが姿勢を
変えたりしながらやってきました。

普段の菓子作りをそのまま実演に持ち込んでも、自分は見えても
相手には見えないこともわかってた訳でして、そう言う意味では
何事も無駄にはならないし、相手を見ながらうかがいながらやるって
方法は、実は一番緊張しないのかもしれません。

23日には、節分の菓子のことでYTSさんのゴジダス「水曜情報局」
さんに出演をさせていただきます。
最近ちょっとおろそかにしがちな節句事。
可愛らしい菓子の力で少しでも、興味をもってもらえたら嬉しいです。

最近メディアの方に取り上げていただいたり、人前に出させていただく
事が本当に多くなりましたが、やっぱり一番はお店に来ていただくこと。

皆様の前でご披露した菓子も含めて、佐藤屋ではいつも真面目に
手仕事主で作る菓子達がお待ちをいたしてございます。
是非、たくさんのお買い物でなくっても結構です。
職人達の想いを込めた菓子をご覧になりに、お近くの佐藤屋まで
お運びをいただきましたら幸いです~

山形初市、歴史も長いが盛り上がりもある!佐藤屋は当然張り切ってます!

初市盛り上げたい!
佐藤屋本町店での初市にのぞむ面々

昔から言われたもんです、お正月に金使う奴は馬鹿・・・
曰く、お正月で皆がお休みしなきゃいかん時に、お金を
使うだけで人の仕事をつくることになるし、何よりお正月さんが
嫌うって婆ちゃんが言っておりました。

あれから何年たったでしょうか?いまや元旦から営業の
お店も当たり前に見ることができるようになりまして、
婆ちゃんが言ったとおり、お正月にお仕事をしてもらう方が
増えた為に、お休みの人まで減って、日本中がお休みなんて
雰囲気の日は二度と訪れないんじゃないかって気がします(笑)

さて、そのお正月に金使うなって話には続きがありまして。。。
商売人のお正月は「初市」からって決ってんだ、とも!

山形ではもう、400年も昔から、正月10日の初市が恒例の
大きなお祭りとなっておりまして、市神さんをお参りして、
その上で、商いを始めるのが通例なのです~?!

勿論佐藤屋も、十日町に江戸期より店を構える訳ですので、
当然の事ながら、初市を商いのお正月としておりまして、
八代目も子どもの頃から、縁起物の初飴売りのお手伝いなど
してまいりました。

今では、お付き合いのございます百貨店さんのご都合で、
やはりお正月は2日から動いております佐藤屋も、まだまだ
初市にかける特別の思いというものがございまして。

特に八代目がもどりました数年前からは、特別価格の品を
ご用意いたしまして、大盤振る舞いにて景気付けをするのが
常となってございます。まあ、そのご利益の方はなかなか出ては
ございませんが。。。

今年も、毎年大人気のカステラのみみをはじめ、特価品を
揃えまして、雪舞う街をにぎやかしにまいりますよ~!
是非皆様もおいで下さいませ!