山形の商家に伝わる年末年始の行事もすまし、新年の仕事スタート!【山形十日初市のご案内含めて】

山形、佐藤屋の上生菓子「酉」の「とりどり」

新年あけましておめでとうございます!
旧年中は、特に佐藤屋190余年の歴史の中でも、色々と新たな事にとりくみましたが、沢山の皆様からの応援をいただき、本当にありがとうございました。

新年も、これまで培い、受け継いでまいりました技をもって、新たな若い感性を加えました和菓子でもって「和菓子をちょっと自由に」、山形を楽しんでまいりますので、応援とご指導の程、宜しくお願いいたします~

さて、昨年に十字屋山形店のテナントを閉店いたしまして、何年ぶりかわかりませんが「全店休み」となりました元旦。
八代目は、大晦日・元旦ともに、家族とのんびり公園で遊ぶ以外には、お年取りに新年と、家に伝わります行事風習を行っておりました。

山形、佐藤屋に伝わるお年取りの宴

佐藤家では毎年、風の神様をお招きし、お膳を並べて、お年取りの宴を催します。
神様の分のお膳も当然ご用意し、四つ角まで灯りをともし、当主と跡取りらがお迎えに上がります。
皆で家族の無事を感謝し、大晦日の一時を過ごし、最後にはまた四つ角まで、折詰を用意して、神様をお送りいたしまして、一年を締めくくります。
これに先立って、店の中の本神棚・歳徳神(恵方巻で有名になった?その年をつかさどる神様)・恵比寿さんに大国さん・かまどの神様・お稲荷さんにもお供えをし、一年の無事を感謝してお詣りをして回ります。

そして元旦も、同じく店の中の神様につきたての餅をお供えし、お詣りしてまわりましてから、新年の席に入ります。
その後、お稲荷さんの祀られております山形市の千歳山までお供えをしに、家族皆で登りましてお詣りもいたします。

佐藤屋の稲荷さんは千歳山に(山形市)
千歳山稲荷の本殿前。電灯は何と、佐藤松兵衛寄進。

最近では周りの商家でも、あまりこの様な風習を行うところも少なくなったようでして、あまり周りに聞きましても、話が合う事はございませんが、伝えてきたことを、また次に伝えていくというのは、止める事は簡単で、続ける事は難しく、それだけでもう価値があるのかな、と思います。

こうして、お休みまでもが一風変わった感じになってしまいます老舗の暮らしですが、合間には公園で遊びまわったりなんだりもしてますのでご安心を?!

で、大晦日と元旦をお休みいただきましての新年2日の初売りは、お正月の数日だけ一旦登場をいたします「桜餅」「うぐいす餅」や、すっかり定番となりました「はなびら餅」を中心にして、朝はゆったりと、そしてお昼に一気に、たくさんのお客様においでをいただきました。

特にお安く、いわゆる初売りセール的なもののございません佐藤屋の初売りです。
それでも、この時だけしかない菓子は登場しますので、それをお目当てに、お土産をお求めに、お客様がお運びくださいますのは、本当にありがたいことでございます。

本年の初売りの感想ですが、ずいぶんと「上生菓子」をお求めいただくお客様が増えたな~と。
昨年もたくさんのワークショップや実演の機会をいただき、また事あるごとに限定のものをご提案いたしましたことで、ぐっと身近なものになったのかと、喜んでおります!

山形、佐藤屋の干支の生菓子「ここでひとこえ」

初売りでは、冒頭の感じに色々な姿で表しました「酉」のねりきりを中心として、菅原道真公の「飛び梅」をイメージしましたねりきりに、光琳の梅を模し、中に梅羊羹の角切りをしのばせたういろうや、山芋の餡の酉のキントンを詰めた「ここでひとこえ」と名付けましたセットが、大変に好評でした。

生菓子は、店の中で最もお値段も割高ですが、銘に姿に味にと、奥深く面白いものの詰まった菓子です。
これをお求めのお客様が増えているかも、なんて「菓子の楽しみ方」をより深めてらっしゃる方が多いのかな~と嬉しくなっております。

「可愛い」が入り口となってお求めをいただき、他も共にお召し上がりを頂く際に、箱と共にお渡しをいたしました「しおり」に書かれた「銘」やその姿や味の意味をお読みいただいて、ファンになったと仰っていただいた事も何度かあります。

なんだかまとまらなくなってきましたが、伝統の行事も技も受け継ぎながら、それでいて囚われずに走り回る「若い老舗」を実現すべく、今年も職人仲間・店の仲間と共に、周りをすこ~しずつ巻き込みつつ走ります!

応援とご指導、宜しくお願いいたします!
あ、ご案内を忘れてました!【1/10(火)は山形十日初市です!】
恒例の売り出しは、佐藤屋 本町店の前の特設出店にて10:00スタート!
お見逃しなく~!

にほんブログ村 スイーツブログ 和菓子へ

「山形の商家に伝わる年末年始の行事もすまし、新年の仕事スタート!【山形十日初市のご案内含めて】」への2件のフィードバック

  1. そうですか。十字屋店の閉店寂しいですね。
    我が家では大の佐藤屋のファンです。
    県外の娘は必ず 「梅しぐれ」と「のし梅」をお土産に帰ります。新幹線に乗車前、メトロで購入。
    孫たち(8歳、11歳)、娘達、私、亡き姑と4代ににわたってのファンです。朧月夜、まゆはきも格調高く美味しいお菓子ですね。ちょっとお高いが「たまゆら」最高です。
    バレンタインにもふさわしいチョコ菓子ですね。
    思えば40数年ほど前、セレブ感のある親戚のお茶請けで
    「梅しぐれ」に初対面~?世の中にこんなに美味なる菓子があるのかと衝撃を受けました。願わくば菓子器ごと食べてしまいたいほどでした。いずれもロングセラー、佐藤屋の看板菓子としての健在ぶりを嬉しく思います。これからも精進なさって山形らしさのなかにも気品のあるお菓子を提供してください。

    1. 寒河江の高齢者 様
      コメントありがとうございます。そして、佐藤屋の大ファンとを公言していただき
      心より御礼申し上げます。また、十字屋店の閉店につきましては、ご迷惑をおかけいたしますが、
      ご理解を賜りたくお願いいたします。
      正直を申しまして、手作りで新たな菓子も含めてのご提案をしていくには、現在の佐藤屋の店舗の数は
      多すぎまして、今後も年々かかけて、店舗の数は縮小の可能性もございます。
      良い菓子を、良い状態でお届けするためには、数に追われる事はあってはならず、そういった意味で、
      佐藤屋も原点を見つめなおす時期に来ているのかと思います。
      機械生産にスパッと切り替えてしまえば数量の確保は簡単なのかもしれませんが、私の思う良い菓子は、現時点で
      出会った機械では実現不可能ですので。

      これからも応援、宜しくお願いいたします!
      器まで食べてしまいたい、と思っていただける菓子を、また作りたいと思います。
      ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です