最近はモンテディオのネタが多くなり、お菓子屋さんのブログでないの?などと
からかわれたりもいたしております八代目でございますが、ちゃんと菓子屋の仕事を
しながらのヤキモキ心配をしております次第です。
さて、菓子屋のお仕事には、当然日々の菓子作りと言うのがございます。いわゆる「店売り」と言うやつでして、日々佐藤屋の店頭に並ぶ菓子を作るのが
その仕事。私自身も、帰ってきてこれまでず~っとこのお仕事をやってきました。
やはりその店の根幹を成す仕事ですし、店の色を理解するには、職人と一緒にこういった
当たり前の仕事を一緒にしてなんぼ、だと思います。
最近では、営業部門?や企画・広報・デザイン部門などの事務所でのお仕事が大変に増えまして、
一日中工場にいられる一日、と言うのがほとんどなくなってきましたもので、実は結構さみしがってたりも
いたしますが、やはりそこは、これからのお店を考える、作る仕事もやらないとなので我慢!?
そんな中で、八代目が必ず工場にいられる時間を作ってくれるのがこいうった特注品たち。
基本的には、お客様とのお話し合いの中で、お客様の欲しがっておられるものをお聞きし、
私にできる形でのその実現をしたり、そのご期待以上のものを作ろうとするよにしております
ご注文限定のお菓子です。
こればっかりは、レシピやマニュアルがあるでなし、茶会・冠婚葬祭や記念日など、
その時々に使える形やマナーなどをしっかりと頭に入れておきながらも、遊び心や
ちょっとしたサプライズを織り込む柔軟さなど、そのお店ごとのご主人のカラーが最もでる
お仕事かと思います。責任も重大ではありますけども。
こういった菓子は、そのご注文主さんとお客様だけがご覧になり、普段は店頭には
当然並びませんので、これまではこういったお仕事を店主がしているのだ、と言う事を
ご存知の方だけ、もっと言えばお茶の先生方だけがご注文をくださるものでしたが、
このブログを含めて、いろいろなところでご覧をいただけるよになったからか、お若い
方からもご縁をいただける様になりまして、大喜びをしております。
やはり、和菓子屋の仕事の一つに「特注」と言う文化があることは、できれば残して
いきたいですし、皆様にももっとお使いいただいて楽しんでみていただきたいのです。
勿論ちょっといつもの菓子より値段は高いかもしれませんが、その時々に合わせた
場面にあった菓子をご提案させていただきますし、ご予算もあらかじめご相談いただければ
無茶を申したりはいたしません。
そして何より、八代目はこういった仕事が大好きですので、一件ずつの仕事を鮮明に
覚えておりまして、事あるごとにご用命をいただくお客様になりますと、お好みを
ばっちりおさえての良い提案がさせていただけるかと思います!
真面目な和菓子も勿論だけど、たまにはこんなのも。
和菓子って、世界で一番造形の自由なお菓子だと思うんですよね。
勿論伝統の形は大事にしたいけれど、それ以上に、この菓子の形、
餡やその他の美味しい生地に興味を持ってもらえるのなら、私はもっともっと
色んなスタイルで提案をしていきたいな~と思うんです。