ついに10回目!本和菓衆@銀座三越のご案内。佐藤屋

11/9より/15の1週間、銀座三越さんにて開催の第10回「本和菓衆」のご案内です。
今回の佐藤屋は、すっかり定番となった「本わらび餅」と、旬な秋の味わいの栗などの菓子をメインにお持ちします。

気づけばなんと第10回。
日本橋三越さんでご長寿催事として名高い?「全国銘菓展」で出会った老舗の跡取り衆が、我が店のひいては業界の?将来への一石を投じようと日本橋三越の地下で、皆でギュギュっと集まって、今なら密と言われるの間違いなしな人口密度で始まった催事。

和菓子のアンとのコラボ企画での作中の菓子の再現や、その年ごとに各社が取り組む新たな取り組みには、たくさんのお客様からの応援をいただき、東京のみならず各地でのイベントも開催されるだけになりました。

コロナ禍でもへこたれずに続けさせてもらい、和菓子ばなれなんて嬉しくないワードでニュースになっても「何それ美味しいの?」で頑張れておりますのは、各地でそれぞれの店を応援していただくお客様と、都会で集結したメンバーを面白がってくれるお客様、皆様のおかげです。

回を重ねるごとに、それぞれのメンバーの色の打ち出し方にも特色が出てきまして、オシャレ最前線感のある洋菓子の会とはまた違った、渋さと新しさの振れ幅が楽しい会になってきていると思います。
佐藤屋的には、おせんべい界の怪人「田中屋せんべい総本家」さんのいつでも立ち止まることのない商品開発と定番化へのあくなき改善に刺激され、松江の大店ながら細かな目配りと安定の品質に加え、層の厚い職人さんたちとともに、独自の視点で新しさを提案してくれる「彩雲堂」さんから勉強し、伝統の完熟梅と寒天の菓子の新しさと面白さを、八代目の独特の感性で表現するスタイルを確立した一因と思う会です。
最近では、北海道の五勝手屋さんがスタイルガンガンに打ち出してきていて目が離せません!
他のメンバーもお一人ずつ面白さを提案していたら、長文過ぎてどうしようもなくなるので、またの機会に書くか、現場で一軒ずつご案内して回るといたします?!


ぜひ今年は、銀座三越さんへおいでをいただき、メンバーの「菓子にかける情熱」を感じていただき、ご自身の感性に従って「これだ!」と思う菓子をお求めいただけたらと思います。

それぞれの店から少しずつお求めをいただきまして、ご自身のお気に入りを見つけるのも良いでしょう。話を聞いて一番惹かれたお店の菓子をお迎えいただくのも良いでしょう。ビジュアル一択も有り。試食はごめんなさい、百貨店的にまだNGだそうです(涙

それぞれの店が、それぞれの時代ごとに評価をいただき、次世代にも残したいと思ってのお買い物という「投票」をいただいた事でもって、歴史を紡いできた老舗たち。
その跡取り衆(現実的にはほぼ皆跡継いじゃった衆ですが)が、今の皆様に問う「それぞれの店のこれから」を感じてもらうための会です。
無くなってから「大好きなお店だったので残念です」てのニュースでよく見ます。
それはきっと「いつでもきっとあり続ける」と思われてる「老舗への幻想」が招いた結果が多いと思うんです。

もしも皆さんが「和菓子面白いな」とちょっとでも思ってくださるのなら、ぜひご友人をお誘いいただき、僕らの菓子を見に来てほしいのです。
画面を通して、誰かのフィルターを通して「知ってるつもり」になった情報じゃない、自分の舌と目と頭で感じる「面白さ」を僕らなりの最大限でご提案します。
ライブはやっぱり最高です。皆さんと銀座三越でお会いできるのを楽しみに、まずは山形の日々をしっかりとやり遂げまして参ります。
きっと各地のそれぞれの店も、同じように気合を入れてます。
また今度、は無いかもしれない。銀座で会いましょう~!

なお、詳しい情報はこちらの銀座三越さんのサイトよりどうぞ!


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仙台三越「本和菓衆」開催します。

【仙台三越「本和菓衆」のおしらせ】
7/14~7/20、仙台三越さん地下にて開催の本和菓衆に佐藤屋も参加いたします。
期間中は、八代目によります「本わらび餅」「上生菓子」「カキ氷」の実演と、定番の完熟梅の菓子から新作水無月、仙台で特に人気の「あんみつ」までが登場!

県をまたいでの移動はまだちょっと・・・なお客様も、感染対策しっかりされましてのご来場をお待ちしております。

期間中は、本和菓衆のメンバーも入れかわり立ち代わりの全国からの来場にて皆様をおもてなしいたします。
メンバーは皆様とお会いしまして、お話できますのを楽しみにお待ちしております~
各社が取り組む「今」を感じるお菓子、ぜひ手に取っていただけたらと思います。
仙台三越さんからの詳しいご案内はこちらより

世の中まだまだ落ち着きませんが、自分のできる範囲での精一杯を、どこにいても変わらず頑張ろうと思います。
氷も、わらび煉りも、オーダー生菓子も、トークも!
元気いっぱい頑張りますが、お相手あってのことです(笑
皆様のお運びをお待ちしております~

また、7/23~7/25は「ぐるっと廻って七日町」を山形市七日町エリアにて開催です!
各店を巡っていただきまして、条件達成でスタンプ押印。集めたスタンプの数でもって、豪華福引にチャレンジ!

佐藤屋では期間中毎朝10時より「みみシリーズ」の販売を実施。
7/24には11:00より16:00までカキ氷もいたしますよ~
五輪連休は街中へ!個性豊かな店主と、オープンエアで密を避けられる商店街へどうぞ~

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【本和菓衆2019】大盛況に感謝いたします。

銀座三越さんにて11/6~11/12まで開催されました本和菓衆2019、
連日たくさんのお客様においでをいただき、メンバー全員の全開走行で
お送りをいたしました~ 皆様に心より感謝申し上げます!
佐藤屋は、初のインスタ映え商品?「空ノムコウ」への皆様の好評を
いただきつつ、乃し梅からの玉響、りぶれなどの定番へと育った品物の
コアなファンの皆様に感激しながらの1週間でした!

元々は、毎年春に日本橋三越さんで催事を行う、三代100年以上
続く老舗の菓子店が集う「全国銘菓展」の中から、若手が集い、
これからの和菓子、にチャレンジしようと発足したのがこの
「本和菓衆」です。
北は北海道から南は島根まで、十数軒の菓子屋がメンバーとして
名を連ねています。
佐藤屋からは、八代目が初回から参加。
実演から販売まで、独特の個性を発揮させてもらえる場所として、
髙島屋さんで開催される若手和菓子職人の集いである「ワカタク」と
並んで、楽しくそして刺激を受けられる場となっています。
ちなみに全国銘菓展から生まれた菓子としては「りぶれ」が、
本和菓衆から生まれた菓子としては「つごもり」あたりが。

グラノーラとイチジクの最中「つごもり」

また、本和菓衆はコラボにも積極的で、これまでに数回の
小説「和菓子のアン」とのコラボも実施し、小説に出てくる
和菓子が「本当に食べられる」場としてもご高評をいただきました。

アイラップ公式さんからも取材いただいた(笑)本わらび餅!

新しい菓子の提案だけでなく、既存の菓子を見直してもらう、
それぞれの店の「銘菓」を見直してもらうという一面もあり、
佐藤屋では八代目が、オーソドックスでありながら、作るのが
一番大変だと思っている「本わらび餅」が人気を博し、
玉響(たまゆら)や乃し梅シロップを通して、「乃し梅好き」を
公言してくださるお客様が増えて行っている事も嬉しい部分です。
今回も、沢山の「乃し梅愛を語るお客様」に恵まれました!

また、店主自らが店頭に立って、期間中の店を切り盛りする
スタイルは、各店の個性を際立たせ、各店のスタイルを
応援するコアなお客様も沢山にいらっしゃいます。
佐藤屋は今回、八代目を模したフィギュアを自作してくださった
お客様もいらっしゃいまして、感激いたしました!

今回の催事は、玉川髙島屋さんでの6月のワカタク以来ということで、
催事の多かったこれまで数年と比べて新鮮な気持ちで臨めましたし、
私の代になってから、改めて応援してくださるようになった方、
新しいお菓子からのファンの方、どちらもが年々に増えているのを
実感いたしまして、本当に嬉しく感激いたしております!

まだまだ歩みを止めることなく、これからも真っすぐに
「自分たちの美味しい」を伝えていくことに邁進いたします。

【和菓子をちょっと自由に】
佐藤屋のこれから、応援いただけましたら幸いです~

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今年も春の日本橋へ「第71回 全国銘菓展」4/5~4/11です!

佐藤屋八代目の和菓子教室「全国銘菓展」

日本橋三越「全国銘菓展」のご案内です!
4/5(水)~4/11(火)まで、佐藤屋は1階中央ホール(天女像前)にて!
昨年は、「和菓子のアン」とのコラボにて、空前の盛り上がりを見せたイベント。
はたして今年はどうなるのか?皆様のお越しをお待ちしてます~

また、昨年も大好評をいただきました和菓子つくり体験講座も開催!
八代目は4/9の日曜日の担当です。5日から三越さんでお申し込みを
いただけますので、ぜひこちらもどうぞ~

第70回全国銘菓展「和菓子のアン」みつ屋ブースの混雑

ちなみに、昨年はご覧の様な大反響でして、寂しさも微塵もなく開催でございましたが、本来は高級品の並ぶ一階中央ホール。
一昨年まで時計を巻き戻しますと、かなりのアウエー感に、各社泣きそうだったと聞いております(同時期に新宿で実演してて八代目は未経験・・・)

だもんで、目玉になる企画は無いかもしれませんが?!今年も元気に、山形ではまだ咲かぬ桜の菓子などお持ちしておりますし、顔見るだけでもおいでくださいませ。

山形、佐藤屋の春の限定品「桜ようかん」

今年は、百貨店さんでのお取り扱いのない「桜ようかん」はもちろん、すっかり定番となった乃し梅チョコ「たまゆら」や、レモンと黒糖と洋酒の羊羹「りぶれ」。

また、東京初登場となります、山形ビエンナーレで誕生した砂糖を使わない葛の和ショートブレッド「うやとむや」もお持ちします。
こちらは、最近人気の甘露梅との相性も抜群!4枚入500円と、手土産にも良し!
うやむや。砂糖不使用。和菓子屋のマクロビ、ショートブレッド。菓子にまつわる物語も面白い、ちょっと変わった「和菓子をちょっと自由に」を地で行く菓子になりますよ~

もちろん、あの「和菓子のアン」の生菓子だって一年通してお出ししております佐藤屋。
今回もちゃ~んとお持ちするつもりです。
「未開紅」「こいのぼり」「あじさい」の三種!
オーソドックスな煉りきりから、師匠のつくる梅酒寒天入りの煉りきり、そして初回から好評の蜂蜜餡を寒天で仕上げたものの三種。
リピートしようにも山形までは、と思っておられた方は是非この機会に!
(山形の方は、もちろん本店にございますのでそちらでw)

今回は実演はございませんが、久しぶりに落ち着いて、皆様とお話ができたらと思っております。
日本橋周辺は桜のイベントも沢山にしておられるみたいですし、お仕事あがりに、ゆったりお昼に、週末めがけて、おいでくださいませ~
(間違えないでくださいね、1階中央ホールです!)

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2016秋「本和菓衆」小説「和菓子のアン」「アンと青春」コラボ大盛況!

2016本和菓衆「和菓子のアン」コラボ菓子

2016秋「本和菓衆」ご来店ありがとうございました!

2016年、10/12~10/18の期間、日本橋三越地下「自遊庵」にて
開催されました「本和菓衆」に、たくさんのご来店を頂きました事、
心より御礼申し上げます!

期間中は、各店の「栗」を使った新作はもちろんのこと、
小説「和菓子のアン」「アンと青春」とのコラボとして、
作中に登場する「みつ屋」の菓子を再現するコーナーも
登場し、たくさんの和菓子ファン、小説のファンの方の
ご来場を賜りました!
(相変わらず告知が弱く、最終日ころになって「やってるのを
知ったのが遅くて~」とのお言葉をいただきましたのは反省点)

作中の生菓子の中で、佐藤屋の菓子としては、事前にも告知に
写真を載せました「未開紅」の人気が高く、ファンの方の思い入れの
強い菓子なんだな~と感動し、その後の味へのご好評も嬉しかったです!
また、4月の全国銘菓展でのコラボの際にもお出しした「紫陽花」も
変わらずご高評をいただき、乃し梅入りの「光琳菊」と合わせて、佐藤屋の
菓子へのご支持をいただきました皆様に、心からの感謝を申し上げます!

2016本和菓衆、佐藤屋八代目の実演

イートインコーナーも盛況でした@2016本和菓衆

また、昨年に引き続き設けましたイートインコーナーは、
だんぜんパワーアップしてのお届け。
小説の中で主人公のアンちゃんが食べたものを想像し考案した
各店の趣向を凝らしたメニューや、各店の地域色を活かしたメニュー、
生菓子の実演に、中国茶とのコラボメニューなど盛りだくさんで、
連日おいでをいただくお客様も多く、昨年の閑散とした様子を知っている
だけに、感慨深いものがありました?!

八代目の実演では、外国人の観光客の方も足をとめていただき、
「ちゃんとお菓子が作れる人」でもあることをアピールできました。
(ここのとこトーク担当が多く、作ってるの初めて見たのお言葉に反省)

2016本和菓衆、佐藤屋八代目によるミニチュア菓子のディスプレー

また、実演の合間に作っておりました「ミニチュア菓子」が大変に好評を
賜りました。元は雛祭りなどの際に作ります「雛菓子」の技術でして、
指がつりそうになりながら作ります手間のかかる品ですが、初めて
目にされる方も多かった様で、値段も相応になりますが、ご注文もいただきました。

2016本和菓衆での佐藤屋八代目によるミニチュア菓子

通常の生菓子の3分の1ほどの大きさでも、細工はしっかりとなっております。
その辺がウケたのか、撮影をされる方も多かったのが印象的でした。
ちなみにこのミニチュア店舗は、山形の家具職人の先輩との相談の上でできたもの。
手書きポップに始まった、八代目流ディスプレーが、徐々に市民権を得てきているのが
嬉しいです。

和菓子屋さんって、どうしてもお買い物いただく菓子ばかりが並びがち。
そんな中で、来ていただいた方にお買い物以外のお楽しみもいただけたら、との
想いから、色々と企んでおりますので、嬉しい限りです。

2016本和菓衆での佐藤屋八代目による「師匠」コスプレ。作中の登場人物になりきって。

そういや、これもお買い物以外の楽しみを考えた結果と言えるかも?!
これ見たら完全に怖い人、ですが・・・

実はこれ「和菓子のアン」「アンと青春」の中でも、重要な役どころで
ございます「師匠」のコスプレです。
4月の全国銘菓展にて、たくさんのお客様とお話をする中で、八代目が
元々の作品のファンであることを熱く語り、夢は作中の「師匠」のお店
「河田屋」を再現することであることをお話している中で、お客様から多数の、
「佐藤屋は師匠っぽい」とのお言葉をいただき、第二回が開催される暁には、
師匠のコスプレしても良いかな~みたいな事言ってたのが実現。

まさかとは思っていましたが、シャツだけを用意して東京に乗り込んだところ、
本和菓衆の皆もノリノリで、サングラスとネックレスを用意してもらい、
お客様からのご要望のある時のみ「師匠を呼んでくる」ことにしての
実現でございました。

結果的には、ファンの方からは大変に御好評をいただきましたので安心を
いたしましたが、かなり危ない感じでしたのでドキドキしました。
ファンの皆さまのご支持が無ければ・・・

2016本和菓衆「坂木司」先生の直筆ポップも登場

和菓子屋の楽しみ方はまだまだ無限?!

佐藤屋の新作菓子の中では、すっかり定番になりました
乃し梅チョコ「たまゆら」も、販売再開をお待ちだったお客様からの
大変なご好評を賜り、レモンと洋酒と黒糖の羊羹「りぶれ」も
相変わらずのコアなファンの方の人気。
また、今回の限定品として登場した渋皮栗と小豆の浮島に、
洋酒とシナモンを効かせた秋の菓子「秋すだれ」も予想を越える
大人気でした。

きっと山形一わかりにくい菓子を(名前や素材や見た目を総合して)
お届けしている最近の佐藤屋。それでもなお、試食や私たちの話を
通して、興味を持ち、応援をしてくださる皆様のおかげで、色々な
ところからのお声をかけていただける様になりました。
本和菓衆もワカタクも、そんな日頃の佐藤屋の延長にある取り組み。

「和菓子のアン」「アンと青春」とのコラボにしても、私たちの取り組みを、
面白いと思ってくださった作者「坂木司先生」がいらっしゃったから。
僕らの「面白い」が、どこかの誰かに伝わっていく事で、きっとまだまだ
想像もしない「面白い」ことが実現していくんではないかな、と勝手に
期待をしています!

いつも、山形でも一風変わった取り組みをしておりますが、それを
「面白い」と言って応援してくださる皆様があってこそ、県外の
皆様にご紹介をする機会もいただけます。
これからもきっと、素直に「面白い」と思える取り組みをしていくと
おもいますので、応援よろしくお願いいたします!

追:10/27(木)~10/30(日)の4日間、佐藤屋秋の感謝祭開催です!
いつもの応援への感謝を込めて!詳しくは佐藤屋の公式サイトにて!

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【本和菓衆】老舗の跡取りが作る、ちょっと新しい和菓子の形を。

2014本和菓衆、初日を迎える日本橋三越前の9人
参加した9店。 左寄り三重「柳屋奉善」、京都「井筒八ッ橋」、岐阜「御菓子つちや」、愛知「きよめ餅総本家」、山形「乃し梅本舗 佐藤屋」、岐阜「たなか屋せんべい総本家」、島根「彩雲堂」、三重「深川屋」、北海道「五勝手屋本舗」のそれぞれの若衆。

昨年、第一回が開催され、多方面より注目をいただきました、全国の老舗和菓子店の集まる
全国銘菓名産協会を母体とします若手の取り組み「本和菓衆」。
今年は、新たに2社を加えて10月29日より11月の4日まで、昨年同様、日本橋三越様の地下銀座線口にて第二回を開催させていただきました。

第一回本和菓衆、佐藤屋の琥珀糖「十徳」
第一回本和菓衆、佐藤屋の琥珀糖「十徳」は生のイチゴやラム酒、ジンとライムを使った大人のお干菓子。

佐藤屋は、昨年の第一回におきましては、伝統の乃し梅で培った、寒天を扱う技術を用いた
新作の琥珀糖「十徳(じっとく)」をお出しいたしまして、大変に高評をいただきましたが、反響の大きさに
製造が全く間に合わず、ご迷惑をおかけした反省と、その後の一年間、色々に取り組んできたことを活かしての第二回への続けての参加となりました。

本年は、「お酒と共に楽しんでいただける和菓子」を佐藤屋は一つのテーマとし、やはりこれまで
八代に渡って高めてまいりました「寒天」の技術を活かした菓子をお届けしてこそ、佐藤屋の八代目としての
本筋であろう、と新商品一品を加えた三品をメインに、1週間ご提案をさせていただきました。

佐藤屋の新作、レモンとラム酒の淡雪羹「うしお」
佐藤屋の新作、レモンとラム酒の淡雪羹「うしお」

上の写真が新作の「うしお」
愛媛は怒和島の一軒の農家さんのレモンとの出会いが生んだ爽やかな菓子になりました。
白い部分は淡雪と申しまして、メレンゲと砂糖、寒天で作ります伝統的な寒天の菓子。

ともすれば甘くなりがちであり、少し敬遠されがちな菓子である様に思えまして、今回はラム酒と
怒和島のレモンの蜜漬を皮ごと加え、甘さと酸味、そしてあと味に残るほのかな渋みまでを含めて
楽しんでいただく菓子に仕上げました。また、より繊細な食感と、日保ちの改善のためには、洋菓子の
技術であるメレンゲの技、特にギモーヴなどに使われるメレンゲの技術を取り入れました。

酒との組み合わせで言えば、微発泡の日本酒、吟醸酒の中でもフルーティな香りのもの、白のワイン
などとマッチするのでは、とご提案をさせていただきました。

佐藤屋のレモンの羊羹「りぶれ」
定番に昇格した「りぶれ」はレモンと黒糖とラム酒の羊羹。

二点目は「りぶれ」
初夏の登場以来、大変にご高評をいただいております、レモンと黒糖とラム酒の羊羹。
昨年不思議なご縁で出会って以来、尊敬し親交を持たせていただいておりますwagashi asobiさんの
ドライフルーツの羊羹と同様のラム酒と黒糖の羊羹ですが、佐藤屋スタイルは少し水分が多い感じ。
同じ菓子を作っても、それぞれのイメージで仕上がりが違うと言う点もまた、菓子の面白さ。
こちらも怒和島のレモンを用い、レモンの錦玉の層と黒糖とラム酒の層の二層の棹菓子になっています。

酒との組み合わせでは赤ワイン、ウイスキーやブランデーなど。IPAなどのビールとの相性も良いです。
ブドウなどの果実の渋みがある酒との相性が良さそうに思っています。

銘菓「乃し梅」の新しい形「たまゆら」
銘菓「乃し梅」の新しい形、和の生チョコ「たまゆら」

三点目は「たまゆら」
佐藤屋の代表商品であります銘菓「乃し梅」を新しい使い方でご提案したい、と思い作った白餡と寒天をクーベルチョコと生クリームに合わせた羊羹とチョコの合いの子ですが、
ショコラティエの方にもご注目をいただけた本格的な生チョコに仕上がっています。
バターを使っていませんので、常温でも溶けず温度帯ごとの硬さの変化も含めて楽しんで
いただける形になっており、ビターなチョコの後味に、さっぱりとした梅の酸味が絶妙にマッチする
一品に仕上がりました。

お酒との組み合わせでは、ブランデーやウイスキーが良いと思いますが、赤ワインとも相性が良く、
日本酒党のお客様からは今回の催事後、熱燗とのマッチングも良いのではとのお言葉も。

もちろんどの品も、お茶との相性も良く、特に紅茶との相性も良いものです。
急須でお茶を、抹茶を点ててと言うのは勿論、和菓子、日本の伝統にのっとっている以上、
目指すところではありますが、現代に生きる方々に、私たちの仕事を知っていただく意味でも
こう言った新たな取り合わせの提案というものは、すそ野を広げるためにも必要ではないかと
思いまして、特に本和菓衆と言う新しい取り組みならではの事、とご提案いたしました。

期間中は、店頭に大部分の時間立ち、お客様に上の様なお勧めの召し上がり方をお伝えいたしました。
お茶に合わせるもの、との先入観のある和菓子です。驚かれる方も多数おられましたが、中でも
毎回私たちの新しい取り組みに興味を持っていただき応援してくださっている方々の、本当にたくさんの
ご来店のおかげを持ちまして、佐藤屋始まって以来の大成功をおさめさせていただきました。

会期終了後も、お取り寄せなどで沢山のご注文をいただいておりますが、何せ毎度お伝えしております
様に、手作りの品々。そして、レモンの農家さんは一軒。作れます量に限りがございますので、お届けまでに
お時間をいただいております。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程を。

本和菓衆いいだしっぺ田中屋総本家の田中さんと。お客様に撮ってもらった一枚。
いいだしっぺ田中屋さんと。自由を体現する和菓子屋の一人。

9社それぞれが想う、新しい和菓子の形を、それぞれが思う場面に合わせて、それぞれの培って
きた技で表現した第二回本和菓衆。どの店も面白く、その菓子をご紹介したいのですが、私が語るのは
野暮と言う物。facebookの本和菓衆のページや、各社のページなどで調べて、取り寄せて楽しむもまた
一興と言うことで〆させていただきたいと思います。

上の写真の田中さん、松江の彩雲堂の山口さんとの酒の席に端を発し、次々と加わってくれ、
素晴らしい力を発揮していただいた仲間たちに、そしておいでをいただいた沢山のお客様と、いつも
応援してくださる皆様に心からの感謝を申し上げます!

また来年まで精進し、この場所でお披露目をする時には、いったいどんな菓子が出るのかは、正直
自分でもわかっていません。一年間の中での出会いや、刺激を受けての思いつきで生まれる菓子こそ、
山形を自ら楽しみ、人にも楽しんでもらう私の菓子作りの身上。

是非これからもまた、私たちの菓子を楽しんでいただきながら、応援をお願いいたします!
なお、お送りだと時間のかかる菓子も、山形の店においでをいただきますと案外、スムーズに
お求めいただけることがございますが、これは当然。これまでもこれからも、山形の店である事は
絶対にゆらぎません。地元での評価につなげるべくの東京武者修行ですから。

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