東北芸術工科大学さんとのコラボ展「お茶かい菓子ら」のご案内

東北芸術工科大学の工芸の学生さんの漆、金属、陶芸のオリジナルの器に、それぞれの為に考えたオリジナルの菓子を盛りつけてのコラボ展
すっかり恒例になった感もある?このコラボ展は、毎年の三年生と取り組んでおりまして、なんと10年目を迎えます!

今年も学生さんそれぞれが想いを込めて作ってくれた面白い器に、八代目の考えるオリジナルの菓子が盛り付けられる、独創的な仕上がりになっております!

展示は、山形市諏訪町のギャラリー絵遊様にて!
会期は1/22(水)から1/26(日)までで、土曜と日曜は、こちらも恒例となった、実際に展示されている器を使ってのお茶と菓子のおふるまいがございます~!

お子さま連れ大歓迎!
毎年こども芸術大学のお子さまや、和菓子好きのお子さまが楽しんでくださってるのを嬉しく見ている私です。

なかかな、自分の器を実際に使っての取り組みをする機会の無い学生さんにとっても斬新な取り組みらしく、先ほど展示の搬入をしてきた際にも、それぞれの器のために作った菓子をすごく喜んでくれておりましたのが印象的でした!

毎年、この展示のために学生さんの器を拝見し、一生懸命に考える時間が、佐藤屋の今の「ちょっと自由な」和菓子をつくるアイディアの源泉になっていたりします!
ぜひぜひご覧をいただけましたら幸いです。
きっと和菓子のイメージが変わる菓子があるかと?!



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佐藤屋「花びら餅、はじめました。」

山形、佐藤屋の正月の菓子「菱花びら餅」

2019年も残りわずか。
お正月の準備は皆さまいかがでしょうか?
佐藤屋では、26日本日よりお正月の菓子の代表格の一つとなりました
「花びら餅」が店頭に。一足早くお正月の練習ができますよ~

お正月の和菓子、と聞かれますと「花びら餅」との答えが
返ってくる事がしばしばございます
位には、知名度の高いお菓子となりましたこの一品。

餅を円形にのしたもので味噌餡とごぼうをはさんだこの菓子、
ちょっと不思議な取り合わせですが、
いったいなぜにこんな形になったのでしょうか?

菓子のおこりとしてはどうも、明治位になるまで表舞台には
出てまいりません。
その後、茶道が広まっていく過程で、お正月のお家元の
初釜の定番の菓子となり、それを模したそれぞれの地方の
菓子屋が販売するようになって、正月の定番菓子として
広まっていった様でございます。

そもそもは、平安期の宮中にございました「お歯固めの儀」
と言う風習に由来し、白の丸餅に紅色の菱餅を置き、そこに
色々の食べ物をのせて食べていたものが、徐々に簡略化され、
宮中雑煮と呼ばれた白餅と紅餅を重ねたもので食べ物を包んだ形の
ものを食べる様になっていったとのこと。
今も残る宮中の資料の中には、宮中の鏡餅は、白餅を
重ねた上に紅餅を重ね、その上に
ダイダイやエビなどを飾っておられた様で、今の
花びら餅の、白餅に紅を重ねた形の源流と言えそうです。

何故に味噌餡なのか、と言う部分やゴボウの本数などは、
諸説ありますので、何ともここでは言いにくいのですが、
少なくとも一般に、花びら餅の存在が登場するのは明治期の
裏千家での初釜での事であろうと思われます。
それが今尚そのままの形で残っているのであれば、私が
見たことのあるそれは、白餅に紅の丸餅をのせ、細く
切った蜜漬けのゴボウを二本置き、
砂糖蜜で溶いた味噌をしぼり包んだものでした。
一般に出回る花びら餅は味噌餡ですが、初釜でのそれは
味噌ダレとでも言うべきもので、こぼさずに食べるため
には一口でいく必要もありまして、ハレ姿で茶席に
参加される方が、お召し物を汚されるのではないか、と
ドキドキしたのを覚えています。

ともあれ、そうして広まった花びら餅が、日本でも奥地、
東北は山形の佐藤屋まで伝わるには、それ相当の時間も
かかりまして、昭和に入ってから、茶道の先生からの
ご依頼で、似せて作ったのが始まり。
父(七代 松兵衛)の頃には広く山形の席でも、正月の
定番菓子として「花びら餅」を作らせていただくように
なりました。

ちなみに、この花びら餅は、白餅に紅のぼかしで
のしたもので、味噌餡とゴボウ一本を畳んで作る形。
お餅はしっかり目で、ごぼうは柔らかく煮てありますので、
山形風の花びら餅として完成してる感じでございます。

佐藤屋は山形産のごぼうを花びら餅用に仕込みます。

しかしながら、昨今は交通機関も発達し、京都や東京での
家元の初釜にも参加された、と言う先生が増えてきたりも
ありまして、実はここ数年ではございますが、私八代目が
見てまいりました京都風の花びら餅も、ご予約限定では
ございますが、作るようになってございます。
ただし、こちらはゴボウの仕込み(上の写真は切ったところ
ですが、土つきのを洗って選別からスタート)、蜜漬けに
3日、餡を煉って、生地を白と紅、別々にのして、
畳むというすべての作業を一人でもって
いたしますので、数は当然作ることができません
(通常タイプは皆で作るので、ちゃんと数をご用意させて
いただけますのでご安心を)ので、ご予約限定となってしまうのです。

餅粉と米粉を合わせ、蒸し、ついて作る「花びら餅」の生地
山形、佐藤屋の花びら餅の製造。


餅を蒸して、手鍋で火にかけて手早く必死に煉る。冷める前に
麺棒でのして、型抜き。
文字にするとこれだけなのですが、相当の腕力も必要と
されまして、この作業をしてるときには
周りの職人がからかうくらいに必死になっております。
実際周りの目を気にできるくらいなんですから、京都での
修行中に比べたらかわいらしいものに
見えてしまう数なんですけどもね。それくらい京都は
花びら餅の数が凄かった・・・

そんなこんなで歴史も伝統もあり、そして今も変わらず手間の
かかる製法で作られている花びら餅、佐藤屋では本日より
販売開始です(一個300円)。
八代目の作る限定品は、「菱花びら餅」の名前でご予約を
承っておりますので、ご興味がございます方は是非どうぞ!
通常のものとは数段違う、手間かけた分だけある感じの
一品を味わっていただけますよ~ 一個700円もしてしまうけど。

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器と和菓子のコラボ展「ちゃかしで候」開催してます!

ちゃかしで候。佐藤屋のオリジナル和菓子器と和菓子のコラボ展「ちゃかしで候」
本日25日より29日まで、山形市のギャラリー絵遊さんにて開催です~

芸工大で工芸を学ぶ学生さんと和菓子屋さんのコラボ展はなんと7回目。
毎年それぞれの年の独自の色を感じつつ、学生さんのつくるオリジナルの器に、
八代目と職人仲間がつくるオリジナルの菓子を盛っての展示は、
一年に一度、本当に自由に遊び心をもって菓子を作る機会ですので、和菓子職人として刺激たっぷり。

会場では多くの器が触っていただけますし、お気に召したらば購入もいただけます。
そして何より、在廊する作家の卵な皆さんとたっぷりお話をいただけます!
今回も土日の二日間は、先着順とはなりますが、12時より展示の器を使ったお茶とお菓子の提供も、ギャラリー隣の蔵にて開催。
見ただけではわからない、使ってみての雰囲気も感じていただけます。

ちゃかしで候フライヤー

毎年楽しみにしていただくお客様も多く、今年も気合入れて楽しんでおります~
ぜひお運びくださいませ!

こういったきっかけで、学生さんの魅力に触れ、土地の魅力に触れ、山形を楽しんでくれる人が増えていく未来を期待したりしてます~

和菓子の特注品が増えてます、佐藤屋。

山形、佐藤屋の和菓子のデコレーション

世の中クリスマスに向けてまっしぐら、な週末を迎えておりますね~
佐藤屋は、私で八代目でございますが、五代目が東京で洋菓子の修業をしてきたって頃からの洋菓子の老舗でもありまして、実はクリスマスケーキもけっこうな数を未だ作ってございます。

そんな中で、最近少しずつ増えてきてるな~と思ってたら、ドンっと増えてきたのが和菓子の方のデコレーションなど特注品。
記念日やお誕生日にクリスマスやお正月など、皆で集まって、何か特別なものをって時には、和菓子屋さんの方が立体的にデザインの融通もきいて良いのかもしれませんね~

山形、佐藤屋の和菓子のクリスマスデコレーション

ちなみに、クリスマスのデザイン2017はこんな感じになってます。
特別にご指定がない場合には、アレルギーフリーな材料のみでつくってますので、クリスマスケーキが食べられなくっても、他を羨まなくったって良い具合の一品になるまでは、毎年頑張っていきたいと思います!

元はと言えば、我が祖母が透析のお世話になる様になって、自分の菓子を食べるのに制限がかかってしまった時の悔しさが原点な「誰もが一緒に、美味しく、テンション上げて、安心して食べられる菓子」を実現したい気持ち。

これまで、糖尿病の方でも血糖を気にせず召し上がっていただける菓子に、年に数度ずつチャレンジさせていただいたり、アレルギーフリーのものを心掛けたり、特注で対応できるものは、ぐっと増えたと思ってます。

どこにも無くって、困ったときには、アレルギーだけでなく、和菓子屋さんに相談してみてもらえる様になったら、嬉しい限り。
元来が、お客様の御注文にお応えすることで、茶席などでもお取り上げをいただき成長してきた、佐藤屋みたいなタイプの菓子屋は、大歓迎でお待ちしております~

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山形の商家に伝わる年末年始の行事もすまし、新年の仕事スタート!【山形十日初市のご案内含めて】

山形、佐藤屋の上生菓子「酉」の「とりどり」

新年あけましておめでとうございます!
旧年中は、特に佐藤屋190余年の歴史の中でも、色々と新たな事にとりくみましたが、沢山の皆様からの応援をいただき、本当にありがとうございました。

新年も、これまで培い、受け継いでまいりました技をもって、新たな若い感性を加えました和菓子でもって「和菓子をちょっと自由に」、山形を楽しんでまいりますので、応援とご指導の程、宜しくお願いいたします~

さて、昨年に十字屋山形店のテナントを閉店いたしまして、何年ぶりかわかりませんが「全店休み」となりました元旦。
八代目は、大晦日・元旦ともに、家族とのんびり公園で遊ぶ以外には、お年取りに新年と、家に伝わります行事風習を行っておりました。

山形、佐藤屋に伝わるお年取りの宴

佐藤家では毎年、風の神様をお招きし、お膳を並べて、お年取りの宴を催します。
神様の分のお膳も当然ご用意し、四つ角まで灯りをともし、当主と跡取りらがお迎えに上がります。
皆で家族の無事を感謝し、大晦日の一時を過ごし、最後にはまた四つ角まで、折詰を用意して、神様をお送りいたしまして、一年を締めくくります。
これに先立って、店の中の本神棚・歳徳神(恵方巻で有名になった?その年をつかさどる神様)・恵比寿さんに大国さん・かまどの神様・お稲荷さんにもお供えをし、一年の無事を感謝してお詣りをして回ります。

そして元旦も、同じく店の中の神様につきたての餅をお供えし、お詣りしてまわりましてから、新年の席に入ります。
その後、お稲荷さんの祀られております山形市の千歳山までお供えをしに、家族皆で登りましてお詣りもいたします。

佐藤屋の稲荷さんは千歳山に(山形市)
千歳山稲荷の本殿前。電灯は何と、佐藤松兵衛寄進。

最近では周りの商家でも、あまりこの様な風習を行うところも少なくなったようでして、あまり周りに聞きましても、話が合う事はございませんが、伝えてきたことを、また次に伝えていくというのは、止める事は簡単で、続ける事は難しく、それだけでもう価値があるのかな、と思います。

こうして、お休みまでもが一風変わった感じになってしまいます老舗の暮らしですが、合間には公園で遊びまわったりなんだりもしてますのでご安心を?!

で、大晦日と元旦をお休みいただきましての新年2日の初売りは、お正月の数日だけ一旦登場をいたします「桜餅」「うぐいす餅」や、すっかり定番となりました「はなびら餅」を中心にして、朝はゆったりと、そしてお昼に一気に、たくさんのお客様においでをいただきました。

特にお安く、いわゆる初売りセール的なもののございません佐藤屋の初売りです。
それでも、この時だけしかない菓子は登場しますので、それをお目当てに、お土産をお求めに、お客様がお運びくださいますのは、本当にありがたいことでございます。

本年の初売りの感想ですが、ずいぶんと「上生菓子」をお求めいただくお客様が増えたな~と。
昨年もたくさんのワークショップや実演の機会をいただき、また事あるごとに限定のものをご提案いたしましたことで、ぐっと身近なものになったのかと、喜んでおります!

山形、佐藤屋の干支の生菓子「ここでひとこえ」

初売りでは、冒頭の感じに色々な姿で表しました「酉」のねりきりを中心として、菅原道真公の「飛び梅」をイメージしましたねりきりに、光琳の梅を模し、中に梅羊羹の角切りをしのばせたういろうや、山芋の餡の酉のキントンを詰めた「ここでひとこえ」と名付けましたセットが、大変に好評でした。

生菓子は、店の中で最もお値段も割高ですが、銘に姿に味にと、奥深く面白いものの詰まった菓子です。
これをお求めのお客様が増えているかも、なんて「菓子の楽しみ方」をより深めてらっしゃる方が多いのかな~と嬉しくなっております。

「可愛い」が入り口となってお求めをいただき、他も共にお召し上がりを頂く際に、箱と共にお渡しをいたしました「しおり」に書かれた「銘」やその姿や味の意味をお読みいただいて、ファンになったと仰っていただいた事も何度かあります。

なんだかまとまらなくなってきましたが、伝統の行事も技も受け継ぎながら、それでいて囚われずに走り回る「若い老舗」を実現すべく、今年も職人仲間・店の仲間と共に、周りをすこ~しずつ巻き込みつつ走ります!

応援とご指導、宜しくお願いいたします!
あ、ご案内を忘れてました!【1/10(火)は山形十日初市です!】
恒例の売り出しは、佐藤屋 本町店の前の特設出店にて10:00スタート!
お見逃しなく~!

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当ブログ史上、最も長く読まれている記事は「お正月のアレ」のことです。

山形、佐藤屋の正月の菓子「菱花びら餅」クリスマスの菓子のご案内をしてたと思ったら、もうお正月の菓子の用意が間に合わなくなりそうで慌てる八代目です。

なんだかんだ更新があまり無いこのブログでございますが、色々と書いてきまして、比較的ことしは多めの更新ができたな~と思っています。

そんな中、お正月の菓子のご案内をしよう!と思い立ってみましたところ、気づいたことが!
なんと、このリンク先の花びら餅の由来やなんかふくめて書いた記事が、未だに検索でおいでになる方がめっちゃくちゃ多い記事だったのでした。

確かに、味噌餡・餅生地・ゴボウの組合せでできあがる菓子と言うのは、ちょっと普通の感覚ではおどろく存在ですよね。
私も和菓子屋に育っていなかったら、なかなか馴染めていないだろうと思います(笑)

由来は、先ほどのリンク先の過去記事にも書いてはおりますが、そもそも全国には、明治以降に菓子屋が作り始め、茶道の広まりとともに、歴史的にはごく最近になってお正月の定番となったようです。

よくよく考えますと、佐藤屋でも「花びら餅」を作り始めたのは、私が子供の頃だった気もしますし、30年程度。
それまでに山形の菓子屋で作っていたところも聞きませんから、ある意味ではものすごい短期間での定番化なのかもしれませんね~

 

hatsugamano

ともあれ、今年もお正月の特別のお菓子のご案内をいたしております~
毎年、「菱はなびら餅」につきましては、年内にある程度ご予約をいただき、年明けには一気に初釜などの御用命をいただくもので、ゴボウが足りなくなる事態が発生しがち。

私一人で手掛けますもので、限界もございます。
ただでさえ、菓子の売切れの相次ぎます年末年始です。是非ともおいでの前に、ご希望の菓子がございます場合には、お取り置きのご連絡をば!

 

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クリスマス和菓子、山形は佐藤屋スタイルこちらです~

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「聖者の行進」はねりきり製

今年も「和菓子のクリスマス」やります!

毎年楽しみにしていただいていらっしゃいますお客様から、「今年はどんな感じなの?」とのお問合せの増える時期になりました【クリスマスの和菓子】

大変遅くなりましたが、twitterFacebookinstagramなどで少しずつ告知をしておりましたもの、やっとこ全貌が発表となります~!

今年は、生菓子・棹菓子・お干菓子とそれぞれ種類もそろいまして、なかなかに完成度もあがり、やってる側も楽しい感じに!

一番最初の写真のものが【聖者の行進】と名付けました生菓子の詰合せ(2個入 800円)。
サンタさんは、昨年までと同様にすべて顔が違う感じに仕上げましたので、どんなお顔が登場するかはお楽しみです。
また、雪の家の型の煉りきりは、中にココナツオイルを使った餡を入れた変わり種。ふわっと香るココナツが楽しい感じです。
取り扱いは、佐藤屋の本店ならびに支店のみ。百貨店さんではお取り扱いがございませんので、地元の佐藤屋の本店と支店まで!(ご予約優先です。数そんなに作れないです)

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「賢者の贈り物」

そしてこちらもまた変わり種【賢者の贈り物】と名付けました棹菓子です。
クリスマスの灯りをイメージした細工羊羹ですが、赤い部分は苺・ココナツのリキュールで香りと味をつけました。そして上の透明の部分は蜂蜜の寒天。

苺のリキュールだけですと、どうしてもジャムっぽい味わいになるところを、ハチミツの酸と甘さ、
ココナツの香りを合わせることでカクテル同様に、甘酸っぱい苺の感じを出せたのでは、と。
少し冷やしてお召し上がりをいただくと、より良い具合かもしれません。
シャンパンなんかとも合いそう、とは七代目松兵衛(現社長)のお言葉。
(最近ではすぐに「酒と和菓子」の頭になる佐藤屋社内かも?)

1本 1200円で、佐藤屋の各店と新宿高島屋さんでのお取り扱いとなります。
7日から販売を開始しておりまして、日持ちも30日いたしますので、手土産にもぴったりかも?!

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「刷り込ふ焼き煎餅、和三盆蜜」

また、お干菓子類も充実!
クリスマス柄のお煎餅は、鮮やかな色味とグラデーションの具合が大好評です!
一枚ずつ職人が蜜で絵柄を刷り込むお煎餅は、裏側に和三盆の蜜をあしらってありまして、上品な甘さが特徴。

そして今年バージョンの特徴の一つでありますパッケージにもご注目いただきたく。
山形、佐藤屋のクリスマス和菓子は、ツリーに飾って良し!
これ、タグがそれぞれちょっとずつ違い、しかもツリーにかざれるよにヒモ付きになってるんです!軽いふ焼きのお煎餅ならではな、この仕掛け。店頭のツリーにも飾りまして、お客様からもご高評をいただいております。
まだツリーを飾っておられない方、こんな飾りもいかがでしょうか?
2枚入りで250円となっておりますよ~

山形佐藤屋のクリスマス和菓子「和三盆」

また、定番の和三盆の詰合せもクリスマススタイルでお届けしてございますよ~
佐藤屋の和三盆は、阿波和三盆に色と水だけを足して型で打つもの。
最近のものは、色々の粉が入っているものが多くなりましたが、口どけと味、香りがまったく違います。
一度お試しいただきたい品の一つです!

こんな感じで、佐藤屋のクリスマス和菓子、お届けいたします!
佐藤屋のサイトからのお問合せ、フリーダイヤルでのお問合せ(0120-01-3108)などで発送も承ります、生菓子以外ではありますが。
是非ご検討くださいませ~

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山形でも当然?!「和菓子のアン」の菓子、佐藤屋にあります!

佐藤屋製「和菓子のアン」コラボ生菓子三種。

東京は日本橋三越さんにて、二回に渡り行いまして、
大変に御好評をいただきました、小説「和菓子のアン」「アンと青春」と
佐藤屋八代目も加えていただいております「本和菓衆」とのコラボ企画。
作中に登場する生菓子は、ファンの皆様が「一度は!」と思っておられる
ものが、それぞれにございまして、「山形でも!」とのお声を沢山に
いただき、ついに実現をいたしました!

【「和菓子のアン」「アンと青春」作中の生菓子】
販売店舗 佐藤屋本店・本町店・東原店・北店
販売品目 「はじまりのかがやき・みつ屋のお饅頭・光琳菊の三個入」

まずは上記の形でスタートです。
もちろん、それ以外の菓子も作中に登場いたしますし、自分でも作って
みたもの、やってみたいものがございます。少しずつ内容を変えながら、
山形の皆様にも、作品も併せて楽しんでいただける様にと思っておりますので、
ぜひ店頭にてご覧くださいませ!

和菓子のアン「光琳菊」佐藤屋製

なお、第一弾で登場しております菓子について少々。

【光琳菊】
作中で「のし梅を遊び心で入れてある」との記述に、八代目の興奮度マックスになった思い出のある菓子です。
外側はういろう(米粉の多い餅っぽい生地)製で、中は白餡で梅羹を包んだもの。
「エッジが効いてて梅に見えない、まるでスマイルマークみたい」と主人公が思うこの形は、江戸期の絵師、尾形光琳によるもので、実はけっこうな伝統の意匠。
和菓子屋さんだと楕円の丸に真ん中をくぼませて黄色い丸をつけることが多いですが、作中ままの不思議な形で。

 

 

和菓子のアン「はじまりのかがやき」佐藤屋製

【はじまりのかがやき】
「和菓子のアン」の続編、「アンと青春」に登場し、後半の話のカギを握る菓子。
作中の主人公になったつもりで、こちらも作中に登場する「師匠」(先日コスプレ姿を披露してお馴染み?!)の感想からイメージし、形にしました。
作者の坂木先生からもおほめをいただき、すごく嬉しかった一品(直筆コメントまでいただきました!)

動かない水、濃い青、うっすら透ける銀杏など、キーワードから組み立てて作った菓子は、
中にひそませた栗の存在も嬉しい、半錦玉(餡を少し混ぜた寒天)と上南羹(餅を粉にしたものをまぜた寒天)のかさねたもの。
もっちりとした食感が楽しい菓子です。

これに加えて、本の表紙にもなっている「みつ屋」の焼き印の入ったお饅頭をセットにしました。
このお饅頭は、主人公が作中の「みつ屋」でアルバイトをするきっかけになった菓子でもありますので、絶対に外せないな、と(笑)

佐藤屋秋の感謝祭にあわせて、各店の店頭にお出しをしたのですが、やはりファンの方はお待ちだった様でして、なかなかに好評で品切れの際もございます。
ふだんの菓子も作りながらとなりますし、生菓子でもございます。品切れもなんとかご容赦をいただきまして、どうしてもの方はご予約をいただきながら、少しずつ楽しみながらお出しをしていけたら、と。

何よりも、八代目自身が本当に好きで、菓子職人になってからは「いつか作りたい」と思っていた菓子の数々。
本の中の情報から菓子を仕上げていく、という試みは刺激的で、いつもの自分とは違う菓子が登場していきます。
そんな「ちょっと違うぞ」な部分も含めて、ご一緒に作品と菓子を楽しんでいただけましたら幸いです!

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日本橋三越1Fに登場した「みつ屋」大盛況!和菓子のアンとのコラボ、ご来場に感謝です!

第70回全国銘菓展「和菓子のアン」みつ屋ブースの混雑第70回全国銘菓展「和菓子のアン」とのコラボブース「みつ屋」および、
同じく「乃し梅本舗 佐藤屋」のブースにおいでを頂きましたたくさんの
お客様に心より感謝を申し上げます!

期間中は、連日の大盛況につき、売切れの品物も多く、大変に
残念な想いをされた方も多くいらっしゃいましたことには、心より
お詫び申し上げます。
僕ら老舗の跡取り衆で作る「本和菓衆」が「みつ屋」のブースを
担当したのですが、予想をはるかに上回る混雑でしたので。。。

改めて、「和菓子のアン」のファンの皆さま、いつも応援してくださる
和菓子好きの皆さま、佐藤屋をご支持いただく皆様に感謝を!

新刊アンと青春も大好評!第70回全国銘菓展「和菓子のアン」ブースでは、坂木司先生の新刊「アンと青春」のサイン入りのものを
ご用意いたしておりましたが、こちらも売切れが出たり。
もちろん「和菓子のアン」もご用意いたしておりまして、まだお読みに
ならず、僕らのお菓子を応援してくださっているお客様がお求めを
いただいたりと、本と和菓子のコラボとして、新しい組合せでの楽しみを
発見していただけたことも大変にうれしかったです。

みつ屋の生菓子の並ぶ「和菓子のアン」ブース毎朝、たくさんに並んだ和菓子のアン、アンと青春に登場する和菓子屋
「みつ屋」の菓子をイメージしたそれぞれの店の生菓子やコラボ商品は、
各店の工夫がこらされた面白いものばかり。

ともすれば煉り切りの細工ものが注目されることの多い上生菓子という
分野の中で、これだけバリエーションのある生菓子がそろうことも珍しく、
本の事をご存知ない方でもお楽しみいただけたのも収穫でした。

佐藤屋八代目の和菓子教室「全国銘菓展」佐藤屋八代目の和菓子教室「全国銘菓展」また、期間中には和菓子教室も開催させていただいたのですが、
歴史ある三越の天女像の下でも、相変わらずのゆる~い感じの
和菓子教室となり、おなじみの方から新たな方まで、申し込み開始から
すぐに定員を埋めていただき、ギャラリーの方もたくさんに御集りを
いただけましたのは、一番に幸せな瞬間でした。

たくさんの職人さんともお話をさせていただき、佐藤屋のちょっと
変わったところを感じていただけたようでしたし、勿論お客様にも
「和菓子をちょっと自由に」をかかげて全開走行する、若い老舗の
姿を感じていただけたのでは、と思っております。

とてもではありませんが、書ききれない感動をいただけて、まだまだ
やれることもあったとの思いがありながらも、これからも走る元気を
頂いてまいりました~

お客様に対応する佐藤屋八代目これから、山形物産展なども多く、上京することの多くなる
佐藤屋ではございますが、山形でも当然ながら「和菓子のアン」の
「みつ屋」のお菓子をお出しすることを企んでおります!

詳細決まりしだいにご案内をいたしますので、お待ちくださいませ!
それまでに新刊も併せてお読みいただきまして、ぜひとも和菓子を
もっと好きになってくださいませ~

まずはご報告のみです、失礼をば!

追:5月5日のこどもの日、佐藤屋本町店の前で今年初「乃し梅氷」やります!

 

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【第70回全国銘菓展】佐藤屋でも勿論、「和菓子のアン」とのコラボでも出展です!

アンと青春より「はじまりのかがやき」山形佐藤屋製【催事出展のお知らせ】
第70回全国銘菓展4/6(水)~4/12(火)まで
各日10:30~19:30の営業
日本橋三越1階中央ホール、地下食品フロアの共催
佐藤屋は1階におります!

恒例と言う言葉よりも「歴史ある」がふさわしい催事であります、全国の
老舗和菓子店の集いであります全国銘菓展に、今年も佐藤屋は参加を
いたします。今回のテーマは葛、という事で各社腕によりをかけた品を
出品される様なのですが、季節がらもあり、佐藤屋は葛の新作は取り組んで
ございませんので、悪しからず。

でも、乃し梅をはじめとした銘菓の数々と、乃し梅チョコ「たまゆら」や
ラム酒と黒糖とレモンの羊羹「りぶれ」などの八代目の新作をお持ちして、
皆様のお越しをお待ちいたしております!
昨年秋の「本和菓衆」以来となります日本橋、たくさんのお越しを!

和菓子のアンより「みつ屋饅頭」山形佐藤屋製【和菓子のアンとのコラボ企画も目玉】

そして今回は、何よりも八代目が楽しみにしておりますのが、小説「和菓子のアン」、
そしてその続編となります新刊「アンと青春」とのコラボ企画!

小説の中に登場する和菓子屋「みつ屋」の菓子を、本当に作ってしまおう~という
企画になっておりまして、二作品の中から、物語を彩る和菓子を、老舗の若手の集い
「本和菓衆」と、全国銘菓展の参加店の一部が手分けしております。

上の写真の「みつ屋」の焼き印の入ったお饅頭は佐藤屋が。
本の表紙になっていたものが本当に出来上がる瞬間を、自らの手で作り出せる
幸せを感じながら準備しておりました(笑)

和菓子のアンより「光琳菊」山形佐藤屋製また、上生菓子につきましても工夫をこらしたものが毎日そろいます!
作中に登場する季節を前後半に分け、4/6~/9と、4/10~/12は別の上生菓子が
登場する徹底ぶりですので、会期中は必ず前後半の共においでを
いただきたくお願いします!

本日が準備日で、東京に行かなきゃ行けませんので、ちょっとだけの紹介になって
しまいますが、例えば上の生菓子「光琳菊」は、「和菓子のアン」の中で、
最も八代目が作りたかった菓子。

コミカルで一見すると菊に見えない意匠、そして何より中に秘密があり、
「職人の遊び心でのし梅を入れてあります」の記述のあった菓子ですから当然、

和菓子のアンより「光琳菊」中身を見せて。佐藤屋製甘酸っぱい梅を入れて仕上げておりますよ~!
それにしても、このままレギュラー入りしそうな仕上がりの良さでございまして、
本の中から登場した和菓子として、山形でも間違いなく店に並びます。

また、この記事の最上段の青い菓子は、新作「アンと青春」の中で、
後半の物語のカギを握る菓子「はじまりのかがやき」となっておりまして、
「動かない水、濃い青、一見すると夏の色なのに銀杏」など、物語の中でも
主人公が不思議に思い、謎を解いていくきっかけになる菓子が、本当に
良い感じに出来上がり、興奮いたしました。

各店が工夫を凝らした和菓子を召し上がっていただきながら、作品を
楽しんでいただく。作品の中で興味を持っていただいた和菓子を
探しに来ていただく。

作品のファンにとっても、和菓子のファンにとっても、新たな楽しみを
お届けできる事間違いなしの「第70回全国銘菓展」は、明日6日からの
開催です!

期間中は八代目、ずっと店頭に立ちまして、「佐藤屋」と「みつ屋」を
行ったり来たり。追加の菓子が必要となれば、厨房に走ったりを
しております予定ですが、皆様とお会いし、お話をさせていただきのを
何より楽しみにして東京に参りますので、是非お声をかけてくださいませ~!

 

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