山形の商家に伝わる年末年始の行事もすまし、新年の仕事スタート!【山形十日初市のご案内含めて】

山形、佐藤屋の上生菓子「酉」の「とりどり」

新年あけましておめでとうございます!
旧年中は、特に佐藤屋190余年の歴史の中でも、色々と新たな事にとりくみましたが、沢山の皆様からの応援をいただき、本当にありがとうございました。

新年も、これまで培い、受け継いでまいりました技をもって、新たな若い感性を加えました和菓子でもって「和菓子をちょっと自由に」、山形を楽しんでまいりますので、応援とご指導の程、宜しくお願いいたします~

さて、昨年に十字屋山形店のテナントを閉店いたしまして、何年ぶりかわかりませんが「全店休み」となりました元旦。
八代目は、大晦日・元旦ともに、家族とのんびり公園で遊ぶ以外には、お年取りに新年と、家に伝わります行事風習を行っておりました。

山形、佐藤屋に伝わるお年取りの宴

佐藤家では毎年、風の神様をお招きし、お膳を並べて、お年取りの宴を催します。
神様の分のお膳も当然ご用意し、四つ角まで灯りをともし、当主と跡取りらがお迎えに上がります。
皆で家族の無事を感謝し、大晦日の一時を過ごし、最後にはまた四つ角まで、折詰を用意して、神様をお送りいたしまして、一年を締めくくります。
これに先立って、店の中の本神棚・歳徳神(恵方巻で有名になった?その年をつかさどる神様)・恵比寿さんに大国さん・かまどの神様・お稲荷さんにもお供えをし、一年の無事を感謝してお詣りをして回ります。

そして元旦も、同じく店の中の神様につきたての餅をお供えし、お詣りしてまわりましてから、新年の席に入ります。
その後、お稲荷さんの祀られております山形市の千歳山までお供えをしに、家族皆で登りましてお詣りもいたします。

佐藤屋の稲荷さんは千歳山に(山形市)
千歳山稲荷の本殿前。電灯は何と、佐藤松兵衛寄進。

最近では周りの商家でも、あまりこの様な風習を行うところも少なくなったようでして、あまり周りに聞きましても、話が合う事はございませんが、伝えてきたことを、また次に伝えていくというのは、止める事は簡単で、続ける事は難しく、それだけでもう価値があるのかな、と思います。

こうして、お休みまでもが一風変わった感じになってしまいます老舗の暮らしですが、合間には公園で遊びまわったりなんだりもしてますのでご安心を?!

で、大晦日と元旦をお休みいただきましての新年2日の初売りは、お正月の数日だけ一旦登場をいたします「桜餅」「うぐいす餅」や、すっかり定番となりました「はなびら餅」を中心にして、朝はゆったりと、そしてお昼に一気に、たくさんのお客様においでをいただきました。

特にお安く、いわゆる初売りセール的なもののございません佐藤屋の初売りです。
それでも、この時だけしかない菓子は登場しますので、それをお目当てに、お土産をお求めに、お客様がお運びくださいますのは、本当にありがたいことでございます。

本年の初売りの感想ですが、ずいぶんと「上生菓子」をお求めいただくお客様が増えたな~と。
昨年もたくさんのワークショップや実演の機会をいただき、また事あるごとに限定のものをご提案いたしましたことで、ぐっと身近なものになったのかと、喜んでおります!

山形、佐藤屋の干支の生菓子「ここでひとこえ」

初売りでは、冒頭の感じに色々な姿で表しました「酉」のねりきりを中心として、菅原道真公の「飛び梅」をイメージしましたねりきりに、光琳の梅を模し、中に梅羊羹の角切りをしのばせたういろうや、山芋の餡の酉のキントンを詰めた「ここでひとこえ」と名付けましたセットが、大変に好評でした。

生菓子は、店の中で最もお値段も割高ですが、銘に姿に味にと、奥深く面白いものの詰まった菓子です。
これをお求めのお客様が増えているかも、なんて「菓子の楽しみ方」をより深めてらっしゃる方が多いのかな~と嬉しくなっております。

「可愛い」が入り口となってお求めをいただき、他も共にお召し上がりを頂く際に、箱と共にお渡しをいたしました「しおり」に書かれた「銘」やその姿や味の意味をお読みいただいて、ファンになったと仰っていただいた事も何度かあります。

なんだかまとまらなくなってきましたが、伝統の行事も技も受け継ぎながら、それでいて囚われずに走り回る「若い老舗」を実現すべく、今年も職人仲間・店の仲間と共に、周りをすこ~しずつ巻き込みつつ走ります!

応援とご指導、宜しくお願いいたします!
あ、ご案内を忘れてました!【1/10(火)は山形十日初市です!】
恒例の売り出しは、佐藤屋 本町店の前の特設出店にて10:00スタート!
お見逃しなく~!

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当ブログ史上、最も長く読まれている記事は「お正月のアレ」のことです。

山形、佐藤屋の正月の菓子「菱花びら餅」クリスマスの菓子のご案内をしてたと思ったら、もうお正月の菓子の用意が間に合わなくなりそうで慌てる八代目です。

なんだかんだ更新があまり無いこのブログでございますが、色々と書いてきまして、比較的ことしは多めの更新ができたな~と思っています。

そんな中、お正月の菓子のご案内をしよう!と思い立ってみましたところ、気づいたことが!
なんと、このリンク先の花びら餅の由来やなんかふくめて書いた記事が、未だに検索でおいでになる方がめっちゃくちゃ多い記事だったのでした。

確かに、味噌餡・餅生地・ゴボウの組合せでできあがる菓子と言うのは、ちょっと普通の感覚ではおどろく存在ですよね。
私も和菓子屋に育っていなかったら、なかなか馴染めていないだろうと思います(笑)

由来は、先ほどのリンク先の過去記事にも書いてはおりますが、そもそも全国には、明治以降に菓子屋が作り始め、茶道の広まりとともに、歴史的にはごく最近になってお正月の定番となったようです。

よくよく考えますと、佐藤屋でも「花びら餅」を作り始めたのは、私が子供の頃だった気もしますし、30年程度。
それまでに山形の菓子屋で作っていたところも聞きませんから、ある意味ではものすごい短期間での定番化なのかもしれませんね~

 

hatsugamano

ともあれ、今年もお正月の特別のお菓子のご案内をいたしております~
毎年、「菱はなびら餅」につきましては、年内にある程度ご予約をいただき、年明けには一気に初釜などの御用命をいただくもので、ゴボウが足りなくなる事態が発生しがち。

私一人で手掛けますもので、限界もございます。
ただでさえ、菓子の売切れの相次ぎます年末年始です。是非ともおいでの前に、ご希望の菓子がございます場合には、お取り置きのご連絡をば!

 

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クリスマス和菓子、山形は佐藤屋スタイルこちらです~

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「聖者の行進」はねりきり製

今年も「和菓子のクリスマス」やります!

毎年楽しみにしていただいていらっしゃいますお客様から、「今年はどんな感じなの?」とのお問合せの増える時期になりました【クリスマスの和菓子】

大変遅くなりましたが、twitterFacebookinstagramなどで少しずつ告知をしておりましたもの、やっとこ全貌が発表となります~!

今年は、生菓子・棹菓子・お干菓子とそれぞれ種類もそろいまして、なかなかに完成度もあがり、やってる側も楽しい感じに!

一番最初の写真のものが【聖者の行進】と名付けました生菓子の詰合せ(2個入 800円)。
サンタさんは、昨年までと同様にすべて顔が違う感じに仕上げましたので、どんなお顔が登場するかはお楽しみです。
また、雪の家の型の煉りきりは、中にココナツオイルを使った餡を入れた変わり種。ふわっと香るココナツが楽しい感じです。
取り扱いは、佐藤屋の本店ならびに支店のみ。百貨店さんではお取り扱いがございませんので、地元の佐藤屋の本店と支店まで!(ご予約優先です。数そんなに作れないです)

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「賢者の贈り物」

そしてこちらもまた変わり種【賢者の贈り物】と名付けました棹菓子です。
クリスマスの灯りをイメージした細工羊羹ですが、赤い部分は苺・ココナツのリキュールで香りと味をつけました。そして上の透明の部分は蜂蜜の寒天。

苺のリキュールだけですと、どうしてもジャムっぽい味わいになるところを、ハチミツの酸と甘さ、
ココナツの香りを合わせることでカクテル同様に、甘酸っぱい苺の感じを出せたのでは、と。
少し冷やしてお召し上がりをいただくと、より良い具合かもしれません。
シャンパンなんかとも合いそう、とは七代目松兵衛(現社長)のお言葉。
(最近ではすぐに「酒と和菓子」の頭になる佐藤屋社内かも?)

1本 1200円で、佐藤屋の各店と新宿高島屋さんでのお取り扱いとなります。
7日から販売を開始しておりまして、日持ちも30日いたしますので、手土産にもぴったりかも?!

山形、佐藤屋のクリスマス和菓子「刷り込ふ焼き煎餅、和三盆蜜」

また、お干菓子類も充実!
クリスマス柄のお煎餅は、鮮やかな色味とグラデーションの具合が大好評です!
一枚ずつ職人が蜜で絵柄を刷り込むお煎餅は、裏側に和三盆の蜜をあしらってありまして、上品な甘さが特徴。

そして今年バージョンの特徴の一つでありますパッケージにもご注目いただきたく。
山形、佐藤屋のクリスマス和菓子は、ツリーに飾って良し!
これ、タグがそれぞれちょっとずつ違い、しかもツリーにかざれるよにヒモ付きになってるんです!軽いふ焼きのお煎餅ならではな、この仕掛け。店頭のツリーにも飾りまして、お客様からもご高評をいただいております。
まだツリーを飾っておられない方、こんな飾りもいかがでしょうか?
2枚入りで250円となっておりますよ~

山形佐藤屋のクリスマス和菓子「和三盆」

また、定番の和三盆の詰合せもクリスマススタイルでお届けしてございますよ~
佐藤屋の和三盆は、阿波和三盆に色と水だけを足して型で打つもの。
最近のものは、色々の粉が入っているものが多くなりましたが、口どけと味、香りがまったく違います。
一度お試しいただきたい品の一つです!

こんな感じで、佐藤屋のクリスマス和菓子、お届けいたします!
佐藤屋のサイトからのお問合せ、フリーダイヤルでのお問合せ(0120-01-3108)などで発送も承ります、生菓子以外ではありますが。
是非ご検討くださいませ~

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山形でも当然?!「和菓子のアン」の菓子、佐藤屋にあります!

佐藤屋製「和菓子のアン」コラボ生菓子三種。

東京は日本橋三越さんにて、二回に渡り行いまして、
大変に御好評をいただきました、小説「和菓子のアン」「アンと青春」と
佐藤屋八代目も加えていただいております「本和菓衆」とのコラボ企画。
作中に登場する生菓子は、ファンの皆様が「一度は!」と思っておられる
ものが、それぞれにございまして、「山形でも!」とのお声を沢山に
いただき、ついに実現をいたしました!

【「和菓子のアン」「アンと青春」作中の生菓子】
販売店舗 佐藤屋本店・本町店・東原店・北店
販売品目 「はじまりのかがやき・みつ屋のお饅頭・光琳菊の三個入」

まずは上記の形でスタートです。
もちろん、それ以外の菓子も作中に登場いたしますし、自分でも作って
みたもの、やってみたいものがございます。少しずつ内容を変えながら、
山形の皆様にも、作品も併せて楽しんでいただける様にと思っておりますので、
ぜひ店頭にてご覧くださいませ!

和菓子のアン「光琳菊」佐藤屋製

なお、第一弾で登場しております菓子について少々。

【光琳菊】
作中で「のし梅を遊び心で入れてある」との記述に、八代目の興奮度マックスになった思い出のある菓子です。
外側はういろう(米粉の多い餅っぽい生地)製で、中は白餡で梅羹を包んだもの。
「エッジが効いてて梅に見えない、まるでスマイルマークみたい」と主人公が思うこの形は、江戸期の絵師、尾形光琳によるもので、実はけっこうな伝統の意匠。
和菓子屋さんだと楕円の丸に真ん中をくぼませて黄色い丸をつけることが多いですが、作中ままの不思議な形で。

 

 

和菓子のアン「はじまりのかがやき」佐藤屋製

【はじまりのかがやき】
「和菓子のアン」の続編、「アンと青春」に登場し、後半の話のカギを握る菓子。
作中の主人公になったつもりで、こちらも作中に登場する「師匠」(先日コスプレ姿を披露してお馴染み?!)の感想からイメージし、形にしました。
作者の坂木先生からもおほめをいただき、すごく嬉しかった一品(直筆コメントまでいただきました!)

動かない水、濃い青、うっすら透ける銀杏など、キーワードから組み立てて作った菓子は、
中にひそませた栗の存在も嬉しい、半錦玉(餡を少し混ぜた寒天)と上南羹(餅を粉にしたものをまぜた寒天)のかさねたもの。
もっちりとした食感が楽しい菓子です。

これに加えて、本の表紙にもなっている「みつ屋」の焼き印の入ったお饅頭をセットにしました。
このお饅頭は、主人公が作中の「みつ屋」でアルバイトをするきっかけになった菓子でもありますので、絶対に外せないな、と(笑)

佐藤屋秋の感謝祭にあわせて、各店の店頭にお出しをしたのですが、やはりファンの方はお待ちだった様でして、なかなかに好評で品切れの際もございます。
ふだんの菓子も作りながらとなりますし、生菓子でもございます。品切れもなんとかご容赦をいただきまして、どうしてもの方はご予約をいただきながら、少しずつ楽しみながらお出しをしていけたら、と。

何よりも、八代目自身が本当に好きで、菓子職人になってからは「いつか作りたい」と思っていた菓子の数々。
本の中の情報から菓子を仕上げていく、という試みは刺激的で、いつもの自分とは違う菓子が登場していきます。
そんな「ちょっと違うぞ」な部分も含めて、ご一緒に作品と菓子を楽しんでいただけましたら幸いです!

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日本橋三越1Fに登場した「みつ屋」大盛況!和菓子のアンとのコラボ、ご来場に感謝です!

第70回全国銘菓展「和菓子のアン」みつ屋ブースの混雑第70回全国銘菓展「和菓子のアン」とのコラボブース「みつ屋」および、
同じく「乃し梅本舗 佐藤屋」のブースにおいでを頂きましたたくさんの
お客様に心より感謝を申し上げます!

期間中は、連日の大盛況につき、売切れの品物も多く、大変に
残念な想いをされた方も多くいらっしゃいましたことには、心より
お詫び申し上げます。
僕ら老舗の跡取り衆で作る「本和菓衆」が「みつ屋」のブースを
担当したのですが、予想をはるかに上回る混雑でしたので。。。

改めて、「和菓子のアン」のファンの皆さま、いつも応援してくださる
和菓子好きの皆さま、佐藤屋をご支持いただく皆様に感謝を!

新刊アンと青春も大好評!第70回全国銘菓展「和菓子のアン」ブースでは、坂木司先生の新刊「アンと青春」のサイン入りのものを
ご用意いたしておりましたが、こちらも売切れが出たり。
もちろん「和菓子のアン」もご用意いたしておりまして、まだお読みに
ならず、僕らのお菓子を応援してくださっているお客様がお求めを
いただいたりと、本と和菓子のコラボとして、新しい組合せでの楽しみを
発見していただけたことも大変にうれしかったです。

みつ屋の生菓子の並ぶ「和菓子のアン」ブース毎朝、たくさんに並んだ和菓子のアン、アンと青春に登場する和菓子屋
「みつ屋」の菓子をイメージしたそれぞれの店の生菓子やコラボ商品は、
各店の工夫がこらされた面白いものばかり。

ともすれば煉り切りの細工ものが注目されることの多い上生菓子という
分野の中で、これだけバリエーションのある生菓子がそろうことも珍しく、
本の事をご存知ない方でもお楽しみいただけたのも収穫でした。

佐藤屋八代目の和菓子教室「全国銘菓展」佐藤屋八代目の和菓子教室「全国銘菓展」また、期間中には和菓子教室も開催させていただいたのですが、
歴史ある三越の天女像の下でも、相変わらずのゆる~い感じの
和菓子教室となり、おなじみの方から新たな方まで、申し込み開始から
すぐに定員を埋めていただき、ギャラリーの方もたくさんに御集りを
いただけましたのは、一番に幸せな瞬間でした。

たくさんの職人さんともお話をさせていただき、佐藤屋のちょっと
変わったところを感じていただけたようでしたし、勿論お客様にも
「和菓子をちょっと自由に」をかかげて全開走行する、若い老舗の
姿を感じていただけたのでは、と思っております。

とてもではありませんが、書ききれない感動をいただけて、まだまだ
やれることもあったとの思いがありながらも、これからも走る元気を
頂いてまいりました~

お客様に対応する佐藤屋八代目これから、山形物産展なども多く、上京することの多くなる
佐藤屋ではございますが、山形でも当然ながら「和菓子のアン」の
「みつ屋」のお菓子をお出しすることを企んでおります!

詳細決まりしだいにご案内をいたしますので、お待ちくださいませ!
それまでに新刊も併せてお読みいただきまして、ぜひとも和菓子を
もっと好きになってくださいませ~

まずはご報告のみです、失礼をば!

追:5月5日のこどもの日、佐藤屋本町店の前で今年初「乃し梅氷」やります!

 

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【第70回全国銘菓展】佐藤屋でも勿論、「和菓子のアン」とのコラボでも出展です!

アンと青春より「はじまりのかがやき」山形佐藤屋製【催事出展のお知らせ】
第70回全国銘菓展4/6(水)~4/12(火)まで
各日10:30~19:30の営業
日本橋三越1階中央ホール、地下食品フロアの共催
佐藤屋は1階におります!

恒例と言う言葉よりも「歴史ある」がふさわしい催事であります、全国の
老舗和菓子店の集いであります全国銘菓展に、今年も佐藤屋は参加を
いたします。今回のテーマは葛、という事で各社腕によりをかけた品を
出品される様なのですが、季節がらもあり、佐藤屋は葛の新作は取り組んで
ございませんので、悪しからず。

でも、乃し梅をはじめとした銘菓の数々と、乃し梅チョコ「たまゆら」や
ラム酒と黒糖とレモンの羊羹「りぶれ」などの八代目の新作をお持ちして、
皆様のお越しをお待ちいたしております!
昨年秋の「本和菓衆」以来となります日本橋、たくさんのお越しを!

和菓子のアンより「みつ屋饅頭」山形佐藤屋製【和菓子のアンとのコラボ企画も目玉】

そして今回は、何よりも八代目が楽しみにしておりますのが、小説「和菓子のアン」、
そしてその続編となります新刊「アンと青春」とのコラボ企画!

小説の中に登場する和菓子屋「みつ屋」の菓子を、本当に作ってしまおう~という
企画になっておりまして、二作品の中から、物語を彩る和菓子を、老舗の若手の集い
「本和菓衆」と、全国銘菓展の参加店の一部が手分けしております。

上の写真の「みつ屋」の焼き印の入ったお饅頭は佐藤屋が。
本の表紙になっていたものが本当に出来上がる瞬間を、自らの手で作り出せる
幸せを感じながら準備しておりました(笑)

和菓子のアンより「光琳菊」山形佐藤屋製また、上生菓子につきましても工夫をこらしたものが毎日そろいます!
作中に登場する季節を前後半に分け、4/6~/9と、4/10~/12は別の上生菓子が
登場する徹底ぶりですので、会期中は必ず前後半の共においでを
いただきたくお願いします!

本日が準備日で、東京に行かなきゃ行けませんので、ちょっとだけの紹介になって
しまいますが、例えば上の生菓子「光琳菊」は、「和菓子のアン」の中で、
最も八代目が作りたかった菓子。

コミカルで一見すると菊に見えない意匠、そして何より中に秘密があり、
「職人の遊び心でのし梅を入れてあります」の記述のあった菓子ですから当然、

和菓子のアンより「光琳菊」中身を見せて。佐藤屋製甘酸っぱい梅を入れて仕上げておりますよ~!
それにしても、このままレギュラー入りしそうな仕上がりの良さでございまして、
本の中から登場した和菓子として、山形でも間違いなく店に並びます。

また、この記事の最上段の青い菓子は、新作「アンと青春」の中で、
後半の物語のカギを握る菓子「はじまりのかがやき」となっておりまして、
「動かない水、濃い青、一見すると夏の色なのに銀杏」など、物語の中でも
主人公が不思議に思い、謎を解いていくきっかけになる菓子が、本当に
良い感じに出来上がり、興奮いたしました。

各店が工夫を凝らした和菓子を召し上がっていただきながら、作品を
楽しんでいただく。作品の中で興味を持っていただいた和菓子を
探しに来ていただく。

作品のファンにとっても、和菓子のファンにとっても、新たな楽しみを
お届けできる事間違いなしの「第70回全国銘菓展」は、明日6日からの
開催です!

期間中は八代目、ずっと店頭に立ちまして、「佐藤屋」と「みつ屋」を
行ったり来たり。追加の菓子が必要となれば、厨房に走ったりを
しております予定ですが、皆様とお会いし、お話をさせていただきのを
何より楽しみにして東京に参りますので、是非お声をかけてくださいませ~!

 

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クリスマス、文字通り表情豊かにやってみました和菓子!佐藤屋流です。

聖者の行進2015-2世間でもけっこうな数のお店がすなる「クリスマス和菓子」と言うもの。
佐藤屋は、数年前までは毎日店頭に並べておりましたものの、なんだか
特徴もないし、面白くないな~と思ってやめてしまっておりました。

しかしながら、毎月毎月、ご依頼をいただきます特注の生菓子の中で、
先日の藤崎さんでの催事や、一件ずつのご注文へのお応えの仕方を
評価いただいたのか、可愛らしくつくる感じのものの人気がぐっと出てきた
感じがいたしておりました。

また、先日のハロウインでも、ハロウインの生菓子を店頭で、限定販売を
しておりましたところ、あっという間に口コミで広まり、店頭のものが一気に
売切れまして、大変なご高評をいただきました。

サンタ色々な表情その際に、大変なご高評をいただきました要因のひとつ?となっておりましたのが
この、ぜ~んぶ顔の表情が違ってるってところでした。

よって、今回のサンタさんも実はぜ~んぶ顔を変えてお出ししております!
よほど特注で、どうしても顔を一緒にして、とお申し付けをいただきましたらば、
そうさせていただきますが、基本的にはどれも顔が違います!

「私のとこだけ」の顔をした和菓子、なんて素敵だと思うんです。
僕ら作る側は、一個ずつ、皆様に向けて心を込めて作っているつもりで
いたとしても、それが伝わるかどうかは、なかなかわかりません。

でも、こうして一個ずつ違う顔になってたとしたら、それぞれを作るときに
込める手間も頭もより一層でございますから、伝わるのでは?と。

店頭でのご予約中心での販売、百貨店さんでの取り扱いは勿論なく、
山形市外でご購入をいただくことはできませんが、是非ご覧になりに、
山形までおいでをいただけたら、と願ったり妄想したりしております八代目でした。

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佐藤屋仙台初上陸、藤崎さんでの山形展のお知らせ!

山形、佐藤屋八代目の生菓子ものすごくバッタバタしております八代目でございますが、それもそのはず。
今年は過去最高にイベントに出展させていただいております!

そんな中で今年最後の催事出店のお知らせでございます!

【11/13(金)より/17(火)までは仙台藤崎さんへ佐藤屋出展!】

と言う訳で、八代目初の仙台出展でございます。
藤崎さんがどこにあるのかも存じ上げない田舎者ですが、精一杯に
楽しみまして、お客様にもお楽しみいただけたら、と気合を入れて
臨ませていただきます~

今回は、なんと老舗の佐藤屋としてのお誘いではもちろんありまして、
乃し梅をはじめといたしました「完熟梅」の山形伝統の菓子をお持ち
いたしますのは勿論なのですが、最近の八代目の面白さにも目をかけて
いただきまして、初登場ながら「実演スペース」もいただきました~

と言う事で、先日の新宿高島屋「ワカタク」や、日本橋三越「本和菓衆」でも
コアなファンの皆様にご高評をいただきました、八代目流の生菓子を
作るところからお披露目させていただきます!

山形、佐藤屋の生菓子「菊慈童」こんな形の、伝統の意匠のものに、ちょっとひねりを加えたものや、
最初の写真の様な可愛らしいもの、お客様からのオーダー品まで含めて、
いただきました実演スペースとお時間で、可能なものはやれるだけやって
参りたいと思っておりますので、お楽しみに!

さらに、一部ではやはり、コアなファンのいらっしゃいます八代目好みの、
「菓子楊枝で切れる、京仕込み【おはぎ】」も、毎日作りたてをお届けします。
こしあん、粒あん、ぬた(ずんだ)、黄な粉に加えて今回は「ラム酒あんクルミ」が
限定販売となります~!これは初の製造につき、是非おためしくださいませ!

 

山形、佐藤屋のラム酒とレモンと黒糖の羊羹「りぶれ」【八代目の代表作は、仙台でうけるのか?!変わり種ももちろん!】

もちろん、ラム酒とレモンと黒糖の羊羹「りぶれ」や、乃し梅チョコ「たまゆら」など、
お酒ともあいますよ~とおススメをしております変わり種で、八代目の代表作と
なっております菓子たちも登場いたします!

試食も多めにお持ちして、仙台の皆様からのジャッジをお願いしたいと
思っておりますので、ぜひ山形展の会場へお運びいただきまして、「今」の
佐藤屋をご覧いただきたいと思います!

お待ちしております!

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【上山桜フェス2015】遅くなったけど、楽しかったコラボ企画のご報告!

上山桜フェス2015.豆と麦とさんとのコラボにて奮闘する佐藤屋八代目、佐藤慎太郎大変遅くなりました、が既にご挨拶と化しておりますこのブログ。
更新する気はあっても、なかなかに忙しくしたりしてると疎かになる私を
許してくださっている読者の方がいらっしゃることだけが励みだったり。

さて本日は、去る3月8日に行われました「かみのやま桜フェス2015」のご報告をば!
思えば第一回には「山形美人塾」さんとの和装コラボで出展。昨年は「チームラム」さんとの
コラボで出展。実は皆勤賞です!
そして今年は、昨年の同じイベントにてチームラムさんの一員として、一日中ずっと前かがみで
必死にコーヒーを淹れ続けてくれた「豆と麦と」のあべくんとのコラボ!

一年前から遊ぶ計画を立てながらも、私の不義理によりないがしろにされていたというのに、
優しくいつでも待ってますと言ってくれていたナイスガイとのコラボは、やっぱり楽しかったです!
いろいろあったけども・・・

波乱の幕開けにて

終わってみれば楽しかったこのイベントでしたが、幕開けは波乱でございました。
もう山形に戻って初めて自信喪失しそうだったくらいに・・・

そもそもが今回の企画は、「ライブ感のあるコラボ」をして、皆さんに「和菓子とコーヒー」の
コラボを「一緒になって楽しんでもらおう!」みたいなとこを目指しまして立案。

結果、昨年同様、一杯ずつあべくんがコーヒーを淹れ、その待ち時間に、お茶請けの和菓子を
ご自身で作ってもらうワークショップをしよう、となりました。
もちろんコーヒーとのせっかくのコラボですから、やはりちょっとチャレンジしたものが良かろうと
思いまして、考え抜いた末?に出てまいりましたのが「桜餅焼いてみようワークショップ!」

ホットプレートを持ち込み、焼き皮の桜餅を皆さんにご自身で焼いてもらい、そこに一風変わった
トッピングで白餡・クリームチーズ・ナッツ類・ドライフルーツ各種などをお好きなスタイルで
盛り付けていただきまして完成させよう、と言う形に。

思えばこの「ホットプレート」が曲者でした。

なんだかんだでバタバタしてて、朝までかかって準備をし乗り込んだ上山。
場所の準備などはほとんどあべくんがしてくれていまして、搬入もスムーズに終わり、設置も完璧?!
楽屋スペースで和装にさっと着替えまして、いつも通りの羽織姿にニット帽に。

ホットプレートに電源入れて、コーヒー用の湯沸しポットに電源入れて。
さあ後はあったまればスタートだ、の頃には何故か会場でもっとも奥まった場所にある僕らの
ブースの前は行列が・・・

かみのやま桜フェスにて、手作り桜餅ワークショップでの佐藤屋、佐藤慎太郎
この辺であせったわけではありませんが、先頭にお並びいただいたお客様は、あまりの
待ち時間に(11時開始のイベントなのにそれより前に並んでいただいておりましたし)、一周してから
くるね、のお言葉でしたし。それでも並んでくれてた方は、モンテディオのサポーターさんでブログも読んで
くださってるなんて聞いたりで、焦ったとこもあったのかもしれません今思えば・・・

結果から言いますと「焼けませんでした桜餅!」

モンテディオサポ様ご家族にて挑戦された一番手のお客様。
ところが、通常であればお玉で生地を鉄板にのばしまして、1分もすればフクフクと
浮いてまいります生地の様子がなんだかおかしい・・・

しまいには何となく気になって、無理やりひっくり返そうとするお子さん。
もうチョイ待ってみて、と言いながらも、やっぱり我慢できずにひっくり返すので
失敗。そして再チャレンジ、今度はもう少し待ってみたけども、浮き方が悪くなんだか
じわじわ火が入る感じで、思ったのと違いすぎる、シュミレーションと違いすぎる!
結局そのご家族は、それでも貴重な体験できたよ~と言ってはくださり次のお客様へ。

もうね、たった2組くらいだったけども、この時点で頭の中は「?」が飛び交う有様。
ガス火の鉄板ならいざ知らず、ホットプレートは火力が安定してて誰でもある程度
良い具合に焼けるというのに・・・
ん、その頃お向かいでコーヒーを淹れるあべくんの顔にも焦りが。「お湯が沸かない・・・」

通常ならこの辺で気づいたかもですが、目の前にずらっと並んでくださってるお客様が
おいでですのでもう、その事に気づくことはありませんでした。

と、そんなところで職人仲間登場。そして一緒にホットプレートの様子やら生地やらチェック。
すると何だか異臭が。さらにプレートが何だか熱くない?!
ふっと横を見ると、あべくんのお湯のポットも調子悪そう。そして、コードリールから煙出てる!!!

そうです、煙です!もう火災一歩直前、伝統の建築物「武家屋敷」にて開催されてるイベントな
だけに、本当に焦りました。お借りした延長コードが一部破損していたらしく、そこにもってポットや
ホットプレートで負荷をかけたもんですから発熱し煙が出てしまったようなのでした。

よってプレートの熱も安定せず、生地の仕上がりが良くなかったと言うわけで、その後職人仲間の
茶々入れなどもあって気分もほぐれ、一気に焼け具合も好転してまいります。
あのモンテサポのご家族の方、こちらをご覧でしたらば是非、次回スタジアム出展の際などには
お申し出くださいませ。お詫びさせていただきたいです。せっかくの機会だっただけに悔しくて今も。

そしてクリームチーズとあんこの評価はいかに?!

大好評だった佐藤屋のクリームチーズ桜餅@かみのやま桜フェス2015にてもう何だか、上手くいかなかったことだけで終盤まできてしまいました本日の記事。
既に大半の方が飛ばし読みになってるかとは思いますが、ここからが重要です?!

その後調子を取り戻し、どんどん焼きながら、いろいろと盛り付けながら、皆で楽しみつつ
行列も苦にならず、な理想の展開に(実施側は結局ずっと忙しかったのですが)

何より、気持ち悪い!とか言われちゃうかな、と思った焼き皮桜餅に白餡・クリームチーズ・ナッツに
ドライフルーツな組み合わせが、すんなり皆様受け入れてくださって、しかも「面白い」「美味しい」と
結構なご高評をいただけた事が最高にうれしかったのです!

もちろん、「コーヒーと合う!」が〆に来ることによって、「豆と麦と」のあべくんとのコラボの意味が
出てきますし、その言葉とかいただきますと、バッタバタしてても嬉しくて楽しくてお礼のために
手が止まるタイプ(笑)

友人・知人・いつものお客様・あべくんのお客様・何かわかんないけど面白そうな雰囲気に惹かれた人。。。
たくさん集まってくれた皆さんのおかげで、コラボした自分とあべくん、手伝ってくれた人たちも含めて
大満足の時間はあっという間に。結局11時のスタートから気づけば3時過ぎにて売り切れ。
僕らの体力も売り切れ。たくさんの皆様に本当に感謝!二年連続建物に隠れたもっとも奥の
場所なのに、あの行列はすごいことです!

今年もイベントの内容を見ることはかなわず。よって、桜フェス自体については一体どんな具合だったのか
皆目検討もつきませんと言う感じです。イベント内容についてはflore:
次のあべくんとのコラボも願ってるんだけど、何より最近は県外に行く機会が増えちゃって、打ち合わせが
できなくって実現まで時間がかかるのが悩みです。でもきっとまたやるのでお楽しみに!

今回で、桜の葉をハーブと思えば、やっぱりクリームチーズとは合う、と自信も深められたので、
次の新宿高島屋さんでの「若き匠たちの挑戦」展には、道明寺桜餅の芯に、クリームチーズと白餡を
抱き込み、そこに大徳寺納豆を忍ばせた奇作とも呼べます菓子「醍醐の桜」を堂々と持っていこうかと!

 

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山形の、横浜の、たくさんの皆様に感謝して【ワカタク@横浜高島屋】

横浜高島屋でのワカタク集合写真2月25日より3月2日までの期間、横浜高島屋さんにて開催されました
「グルメのための味百選」、その中に設けられました「若き匠たちの挑戦」のブース、通称「ワカタク」にご来店をいただきましたたくさんのお客様のおかげをもちまして、昨年の
出展に続きまして、大変にありがたいご縁を多分にいただきました事、心より感謝を
申し上げます!連日その場で作る生菓子などには、幅広い年齢層のお客様に興味を
お持ちいただけまして、新規の出展にも関わらず、固定ファンの多い催事においても、
新たに私たちの菓子をお求めいただけるお客様の多かったことは、今後に向けても大きな
励みとなってございます!

【職人が皆で作り、皆で売る。だから面白い!】

彩雲堂、山口周平さんの実演デビューにちょっかいを出す佐藤屋八代目佐藤慎太郎このワカタクのイベント、何が面白いってまずは、通常はそれぞれの店舗に分かれて
製造の実演や販売をするブースが、8店舗で1つにまとまっているところ!
今回は諸事情により、田中屋煎餅さんだけがちょっと別の島になりましたが、それでも
看板は一つにまとまり、連名で表記がされておりまして「若き匠たちの挑戦」となって
ございますし、実演ブースも共同使用となりますので、必然的に人の仕事も目に入ります。

一般的には和菓子屋さん、人の仕事を目にする機会と言うのはあまりなく、ブースの外から
見学し勉強させてもらったり、講習会などで先生役の方の仕事を見せてもらうことはあっても、
仕込からお客様にお出しするところまで、全てを人の仕事も見、自分の仕事も見られながら
すると言うことはまずもってございません。

ところがこの「ワカタク」におきましては、職人が皆一同に会しまして、一緒の場所で作り、
そこでできたものを売るわけですから、色々と面白い化学変化が起こったりいたします。

たとえば上の写真、これまで職人経験の無かった島根は松江の「彩雲堂」の山口さんの
実演デビュー(これは相当の練習を積んでこられましたし、相当の覚悟が必要だったと思います)を、
滋賀の「しろ平老舗」の岩佐さんと私がサポートさせてもらっているところ。人のお店の菓子を作るのに、他の店の人間が仕込みを手伝い、箱詰めし、あまつさえ
売るところでは、実演で不在の主人の代わりに他の店の主人が、さも自分の菓子であるかのように
真剣に語り、お客様にお伝えするなど、通常はまずありえません!

それぞれの店の菓子を、熱く語る佐藤屋八代目佐藤慎太郎@ワカタク横浜高島屋元来が語る性質の私などは、もうこの通りどんだけこの菓子が面白く凄いのかを
語り始めますと止まりません。語りつくしてお客様が手に取られた菓子の中に自らの
菓子が入っていなくて呆れられる、などと言う事も多々ございました。
それ位に、よそ様の菓子を見て勉強になり、これを知らずにただ食べてしまうのでは
もったいない、と思わせていただける事の多い、刺激の多いイベントなのでした。

【和菓子を見る目に熱いものを宿していただけたなら!?】

人だかりとなる時間帯も珍しくなかったワカタク横浜高島屋での実演ブース。佐藤屋八代目佐藤慎太郎も必死です。僕らの熱気が通じたのか、実演ブースの前には時として老若男女かまわずの人だかりを
作っていただきまして、地味な存在だったかもしれない「和菓子」と言うものを、それぞれの
想いのこもった大切な存在として認識していただける機会になったかもしれないな、と本当に
嬉しくありがたく感じた次第です。

ワカタク@横浜高島屋限定の生菓子勢ぞろいこの場だけの限定の生菓子も、それぞれが餡の種類を変えたり、名や姿に込めた意味合いを含めて
楽しんでいただけるものばかりで、お客様もそれを楽しんでいただける方が多く、恵まれていました。
普通は、一種か二種程度の実演が行われる実演ブースの中ですが、富山の引網香月堂さんの
超絶技巧による可愛らしい動物の生菓子。浜松の巌邑堂の内田さんによる長命寺桜餅に、
艶々の草餅、揚げたての揚饅頭に淡い色が特徴的な生菓子。向島の青柳正家の須永さんが
その場で蒸し上げた生地で仕上げるボリューム満点の豆大福。最年少石川の雅風堂の安田君は、
先輩方から色々と指導をされながら(これは本当に若手の特権で羨ましかったり)の、本店でも
季節限定のみたらし団子。滋賀はしろ平老舗の岩佐さんによる、そのごっつい手から生み出されるとは
思えない繊細な技巧の生菓子。松江では25日の限定のごんち餅を、職人修業を積んで今回
デビューされた山口さんは前出の通り。自前のオーブンを持ち込んで、伝統の大垣の味噌煎餅に
キャラメルペーストと岩塩で仕上げた香ばしく芳しい香りの煎餅を超越した煎餅「まつほ」を
実演していた田中屋煎餅総本家の田中さんは、自分が外に出るきっかけを作ってくれた兄貴分。
これだけの種類を次々に見られる機会はありませんので、このブースだけで2時間くらいおられた
方もいらっしゃったことにはこちらも驚かされるやら嬉しいやら!?

京都仕込の道明寺桜餅を実演する佐藤屋八代目佐藤慎太郎そんな中、私も京都で修業した際に初めに触らせてもらった菓子(と言うかこれ以外の菓子は触った
ことがなく、生地の仕込みや餡の炊き方はやったものの、殆ど菓子を作ったことなく山形に戻って
きたのですが)、道明寺の桜餅や、こちらも修業時代に八坂神社からちょっと登った蘇鉄庵にて
出会った緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」にまつわるエピソードから作りました生菓子「雅の花は」を
実演させていただきました。
中には小さなお子さんもいらっしゃって、いつも通り仕切りの向こう側にちょっかいを出して興味をひき、
ついには仕切りの外に出て、好きそうな形に作った煉りきりをプレゼントしちゃったりと言うことも
ございまして、もしかするとこのイベントを一番楽しんでいたかもしれません。

【ただ食べる、だけでない食べ物への復権】

何故に楽しいか、と言うとやはり、お客様に直接僕らの想いを伝えることができるから。
昨今流行の「自分へのごほうび」としてのスイーツの存在は否定しません。
だけどもし可能なら、私は菓子でご縁をつないでもらえたら、ちょっと特別な時間を、
誰かと過ごしてもらえたら、と思うのです。

私の代になってから、ずいぶんと難しくなった、と言われることのある生菓子の銘。
これも、考えて作るまでを全てやる職人の一人として、綺麗だな美味しいな、だけで
終わってしまう菓子ではなく、そこから一歩、どなたかに話したくなるよなものをお付け
してお渡しできたら、との想いから。

故に山形の店では、菓子の銘やその意味など少し書いた紙をお付けして生菓子を
お渡ししていますが、やはりその場で直接お話いたしますと、もっとたくさんの込めた
ものをお伝えできますから楽しい。

若き匠たちの挑戦@横浜高島屋限定佐藤屋の生菓子「雅の花は」
「雅の花は」は、御衣黄という緑の桜に見とれていた自分に、その桜の主がしてくださった心遣いのエピソードから桜をテーマにした生菓子、とのお題に応えて作りました。

また、棹物の菓子が多いのも、どなたかと一緒に召し上がる、ないしはおすそ分けをしてもらい、
同じものを召し上がる時間を持っていただくことで話の種になったら、との想いから。お酒に合わせての菓子の召し上がり方をご提案するのも、お酒の席に、ちょっといつもとは
変わった話の種を持ち込んでいただき、面白がってもらえたらとの想いからなのです。

話の種になる菓子とはきっと、和菓子が発展してくる際に通ってきた道だと思うのです。
茶席において、菓子の色や姿、銘に込められた意味を含めて、なるほどと納得したり、
うわっと驚かされたり。そんな、ただ食べるものではなかったはずの和菓子。

半人前の菓子作りではあるけれども、自分なりの想いを形にしたものを、自分の想いを
お伝えしながらお渡ししていくことで、少しでもそんな和菓子の姿に近づいていけたなら、
きっと楽しかろうな、と思って商いをしております。

そして、そんなただ食べるもの、ではない和菓子への復権を、軽やかに、共に刺激し合い
ながら取り組ませてもらえるワカタクの面子、場を作り出してくれたバイヤーの畑さん、
そして何より、いつもそんな私たちを応援してくれる地元の仲間とお客さん、出先で
ご縁をいただき、そこからずっと楽しんで応援してくれる皆様に感謝して、これからも
和菓子でちょっと自由に、楽しんでいただける取り組みをしていきたいな、と思います!

【次回は新宿だ!】

カキ氷を鋭意製作中の佐藤屋八代目佐藤慎太郎さあ次回は新宿高島屋さんで4月15日から22日までの開催になりますワカタク!
今度は昨年も高評だったイートインでのカキ氷などもございますし、もっともっと忙しくなることは間違いなし!さらに新作の精度も高めなければいけません!
ご期待をいただき、それを裏切ることのなきよう、まずは日々の山形での菓子作りに
精進し、東京へまいります!

あや先生作の佐藤屋八代目佐藤慎太郎図(笑)最後に、今回からデビューしたイラスト付きポップを描いてくれたあや先生に感謝!
フラフラと自転車で街中を走り回ることでいただいたご縁が、色々に私をいつも助けて
くれています!お客様からも高評でした~
是非佐藤屋の店頭や催事の出展の際にご覧ください!
さらなるたくらみもございますのでご期待を?!

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